( 247371 ) 2025/01/10 17:58:47 0 00 週末に東京から「伊豆」へドライブに行きます。親に「タイヤチェーンを持っていきなさい」と言われましたが、天気予報が晴れなら不要ですよね? ノーマルタイヤは危険でしょうか?
冬のドライブは訪れる地域によって、雪が降って路面が凍結するリスクがあります。静岡県の伊豆地方は温暖な気候というイメージがありますが、冬対策なしでドライブに出かけて良いものでしょうか? 警察の取り締まり対象にならないのでしょうか?
本記事では伊豆地方の冬の気候と、雪道や路面凍結した道をノーマルタイヤで走行する危険性、道路交通法違反による罰則と対策について解説します。
静岡県は温暖な気候であり、伊豆半島も例外ではありません。ただ、伊豆半島のなかでも天城山付近は雨が多く、冬は厳しい低温や降雪にさらされることがあります。
また伊豆は山が多く、ドライブ中は山道を走るシーンが多いです。山では斜面に沿って風が上下することがあり、平地からの湿った風が山にぶつかることで風が山をかけのぼり、上で冷えると雲をつくったり、雨(雪)を降らせたりすることがあります。
山の風の向きで天気がガラリと変わってしまうこともあるため、天気予報が晴れだとしても安心はできません。雪が降って路面が凍結することはもちろん、路面に雪がないように見えても路面は凍結している可能性もあります。
雪道をノーマルタイヤで走行することは大変危険です。JAFのテストによれば、ノーマルタイヤはスタッドレスタイヤの約1.7倍も制動距離が長くなってしまいました。
ノーマルタイヤでは雪のなかを走ることができても狙った位置に止まることが難しく、事故の原因となります。
また、雪道や凍結路面を走行することは法令違反です。ドライバーは、道路交通法第71条第1項第6号に「道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項」を遵守する必要があります。
公安委員会は全国にあり、「道路交通法施行規則」で積雪時や凍結時における「滑り止め措置」の実施を義務としています。よって、路面凍結した道や雪道をノーマルタイヤで走行することは公安委員会遵守事項違反として道路交通法違反となります。反則金の金額は普通乗用車等が6000円で、反則金を支払わない場合は5万円以下の罰金となります。
前述のJAFの実験では、氷盤路での時速40キロメートルからの制動距離について、ノーマルタイヤが105.4メートル、スタッドレスタイヤが78.5メートルに対して、タイヤチェーンが59.0メートルと最も制動距離が短いという結果になりました。
タイヤチェーンは持ち運びが簡単であり、万一路面が凍結したときのことを考えて冬のドライブでは携帯するようにしましょう。
伊豆地方は温暖な気候で雪が降らないことが多いですが、天城山など一部エリアでは降雪がみられることも多いです。路面凍結した際にノーマルタイヤで走行するのは大変危険なため、スタッドレスタイヤに履き替えたり、タイヤチェーンを携帯したりといった対策をしましょう。
ただ、タイヤチェーンは効果が大きい一方で取り付けに時間がかかる欠点があるため、万一のために日頃から取り付けの練習をしておきましょう。
出典 静岡県地方気象台 静岡県の気象特性 JAF 走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ(JAFユーザーテスト) e-Gov法令検索 道路交通法 北海道 道路交通法施行細則 警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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