( 248311 )  2025/01/12 17:21:00  
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初の三桁ボーナス! 一生モノの「ロレックス」を買いたいけれど彼女に「貯金優先」とくぎを刺されます…。「投資」であれば株よりも価値が高いのではないでしょうか? 

 

12月に、冬のボーナスが支給された方も多いのではないでしょうか。ボーナスは、会社員や公務員がまとまった金額を受け取れる貴重な機会です。 

 

まとまった金額が入金されると、物欲が刺激されてしまうのも無理はありません。本記事では例として、ボーナスでロレックスを購入するメリットや注意点を解説します。 

 

株式会社帝国データバンク(東京都港区)の「2024年冬季賞与の動向調査」(調査期間:2024年11月18日~30日、調査対象:全国2万6880社、有効回答企業数:1万939社)によると、冬季賞与の1人当たり平均支給額が前年より「増加」する企業は23.0%に微減、2年連続で冬季賞与が「増加」する企業は12.0%へ上昇する結果となっています。 

 

また、株式会社MS-Japan(東京都千代田区)の「『今年の冬のボーナスへの期待』に関する実態調査」(調査実施日:2024年11月8日~17日、有効回答数:374人)によると、回答者に冬のボーナスの支給額について予想してもらったところ、中央値は「40万円以上~60万円未満」でした。 

 

昨今は脱コロナが進み経済が正常化している影響もあり、業績が好調の企業が増えています。業績が好調で、さらに社員への還元に積極的な企業のなかには、100万円以上のボーナスを支給するところもあるでしょう。 

 

前提として、ボーナスをどのように使おうが個人の自由です。計画的に貯金や投資に回したり、自分の趣味を楽しんだりするための支出に充てても構いません。 

 

なお、ピー・シー・エー株式会社(東京都千代田区)が行った「経理担当者のボーナスの使い方に関する実態調査」(調査期間: 2024年9月26日~27日、有効回答:2024年夏のボーナスをもらった経理担当者108名)によると、「夏のボーナスをどのようなことに使いましたか。(複数回答)」という質問に対して、「貯金」という回答が最多の72.2%でした。 

 

ビジネスとパーソナルの違いはあれど、お金を管理している経理担当者でも「趣味・娯楽」と回答した人は25.0%おり、自分の趣味を楽しむための支出に充てている人もそれなりにいることが分かります。なお、「投資・資産運用」と回答した人の割合は17.6%でした。 

 

さて、ボーナスを活用してロレックスを購入するのは、「投資」として正しいのでしょうか。確かにロレックスは高級腕時計として知られており、リセールバリューが高い魅力があります。 

 

人気が高いモデルでは、定価を上回る買い取り価格がつくこともあります。購入した価格よりも将来的に高い価格で売却できれば、投資として成功といえるでしょう。 

 

しかし、代表的な金融資産である株式や債券などと比較すると、腕時計は投資対象として不安定です。ロレックスは株式や債券よりも流動性が低く、自分が希望しているタイミングで、希望している価格で取引できるとは限らないためです。 

 

また、ロレックスは配当や利息というインカムゲインを生みません。安定的な収益を生まない点は、現物資産へ投資するデメリットとして押さえておきましょう。 

 

さらに、ロレックスを高値で売却するには、良好な保管状態を維持しなければなりません。定期的なメンテナンスやオーバーホールを行う手間が発生する点も、注意点の一つとして挙げられるでしょう。 

 

 

ロレックスは価値のある現物資産であるのは確かですが、株式や債券のような流動性はなく、インカムゲインを生まないデメリットがあります。買うタイミングと売るタイミングを見定めたり、良好な保管状態を維持したり、さまざまな手間が発生する点に注意しましょう。 

 

自分の趣味でロレックスを購入するのは、全く問題ありません。ただし、投資目的で購入するのであれば、伝統的な金融資産である株式や債券、投資信託などを購入したほうがよいでしょう。 

 

出典 

帝国データバンク 2024年冬季賞与の動向調査 

株式会社MS-Japan 「今年の冬ボーナスへの期待」に関する実態調査 

ピー・シー・エー株式会社 経理担当者のボーナスの使い方に関する実態調査 

ロレックス(Rolex) よくあるご質問 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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