( 249436 ) 2025/01/14 19:27:55 0 00 田村瑠奈被告(左)と父親・修被告(右)
札幌市の歓楽街すすきののホテルで男性が殺害され首を切断された事件で、逮捕・起訴された親子3人のうち、父親の裁判員裁判が14日札幌地方裁判所で始まり、父親は無罪を主張しました。
2023年7月、札幌・すすきののホテルで会社員の男性(当時62歳)が殺害され、頭の部分が持ち去られた事件では、田村瑠奈被告30歳ら親子3人が逮捕・起訴されていました。
このうち、母親の浩子被告62歳の裁判だけが進んでいましたが、14日、殺人や死体損壊などを手助けした罪に問われた父親で医師の修被告61歳の裁判員裁判が午前11時から札幌地裁で始まりました。
精神科医の田村修被告(61)
初公判で修被告は「違うと思う点がいくつかあります」と起訴内容を否認しました。
修被告は、メモをみながら、起訴状について「その情を知りながらとありますが、それは違います。そのことが分かったのは事件が起きた後です。自宅に帰った後で知りました。事前に知ることができたのは右目の損壊行為だけで、それも直前の話です」と述べました。
そして「買い物の大半は娘と一緒にしたものですが、化粧品などそのほかにも多数のものを一緒に買っていて、その支払いを私がしたというだけです。殺害や損壊の目的は知りませんでした」とメモを読み上げました。
14日の法廷(札幌地裁)
また修被告は、瑠奈被告からキャリーケースの中身は聞いていなかったとして「ナイフやのこぎりを携えているとは知りませんでした。SMの道具が入っているんだろうなと思っていました。キャリーケースに頭の部分が入っていることが分かったのも家に持ち込まれたあとです。娘から頭部を隠したいと言われたことはなく、隠そうと思ったこともありません。ただ何もできなかっただけです」と主張。
ビデオ撮影については「浩子から抽象的にビデオを撮影してほしいと頼まれただけで、具体的な中身は知りませんでした。損壊行為をすると知ったのも撮影の直前のことです」と述べ、「早く通報しなかったことで被害者やその関係者の方々には一層のご迷惑をおかけし、申し訳なかったと思っています。ただ、私と浩子は警察がすぐ来ることはわかっていましたので、残された時間を娘と一緒に過ごすことで精いっぱいだった」と説明しました。
弁護側は「共犯にはあたらない」と無罪を主張
弁護側は、修被告が瑠奈被告を現場のホテルまで送り届けるなどした事実は争わないものの「修被告は瑠奈被告による男性殺害計画について知らなかったため、共犯にはあたらない」として、無罪を主張しています。
初公判は夕方まで続きます。
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