( 250801 )  2025/01/17 15:10:26  
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八木原被告(右)と川村被告(川村のインスタグラムより) 

 

 昨年10月26日、北海道江別市の公園で大学生の長谷知哉さん(当時20)が交際相手の八木原亜(あ)麻(ま)被告(20)とその友人の川村葉(は)音(おと)被告(20)、少年4人の計6人から集団暴行を受け全裸のまま発見され、その後死亡が確認された事件。 

 

 八木原が被害者から別れ話を切り出され、同じバイト先のコンビニで働く川村に相談。さらに、川村が交際相手である少年Aやその仲間の少年Bら3人を巻き込み、事件は起きた。 

 

 川村らは集団リンチの様子や長谷さんに謝罪させる姿をスマートフォンで撮影。殴る蹴るなどの暴行は、数百発にも及んだという。 

 

「長谷さんの頭や腹を踏みつけて『全部出せ、全額』などと言い、キャッシュカードを強奪。さらに顔や腹を殴って、暗証番号を聞き出した。被害者の口座には数百円しか残っておらず、容疑者らが全額引き出したと見られます。長谷さんは持続的な暴行を加えられたことによる外傷性ショックで死亡。札幌地検は八木原と川村を、強盗致死などの罪で起訴しました」(社会部記者) 

 

 さらに1月7日、札幌家庭裁判所は少年審判を開き、関与していた少年4人全員を、「刑事処分相当」として検察官送致、いわゆる“逆送”することを決定。少年4人のうち18歳のアルバイト従業員Bについて札幌家裁の梶川匡志裁判長は、「自ら率先して被害者に暴行を加え金品を要求したり、ほかの共犯者に対して被害者への暴行を促したりと終始犯行を主導」として“主犯格”と認定した。だが、Bは交友関係から犯行に加担しただけで被害者とはまったく面識がなかったという。 

 

「Bは、Aと川村とは面識があった。事件を起こす1週間前くらいに、川村とAを含めた5、6人で遊んでいる様子をSNSにアップしていましたから。頭を一部刈り上げ、耳にはピアス、見た目からしてザ・ヤンキーです。以前に、少年野球をやっていたこともあってか体格がいいですよ」(Bの知人) 

 

 さらに裁判長は、川村の交際相手である少年Aについても、こう説明した。 

 

「金品を要求した上、被害者の顔面や腹部を手拳で殴る、頸部や後頭部を蹴るなどの強度の暴行を何度も繰り返した」 

 

 幼少期のAを知る人物は、「人と喧嘩をするような子じゃなくて、すごくいい子だったのに」と肩を落とす。だが、Aは札幌市内の高校を中退してから暴力性をあらわにしていた。Aの中学時代の同級生が明かす。 

 

「Aが同年代の少年をボコボコに殴り続ける十数秒の動画が友人たちのあいだで回ったこともあった。あいつはかなりヤバいと噂になっていた」(中学の同級生) 

 

 少年らは勾留期間の10日以内に起訴される見通しだ。 

 

「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年1月23日号 

 

 

 
 

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