( 250991 )  2025/01/17 18:52:56  
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中居正広、フジテレビ本社(C)ピンズバNEWS 

 

 元SMAPリーダーで国民的タレント・中居正広(52)に取り沙汰された“解決金9000万円女性トラブル”が、フジテレビに甚大な影響をもたらしている。 

 

 中居の女性トラブルを最初に報じたのは2024年12月19日発売の『女性セブン』(小学館)。 

 

“密室のトラブル”が起こったのは23年にあった会食の席でのこと。当初、会食は中居とフジテレビ幹部の男性A氏、女性で行なわれる予定だったが、A氏が急遽来られなくなり、中居と女性の2人きりに。その後、密室内の2人の間に《深刻な問題が発生し、トラブルに発展した》と報じられた。 

 

 トラブル後、中居と女性側で代理人を立てた話し合いが持たれ、中居が9000万円という巨額の解決金を支払ったという。中居の所属事務所は代理人弁護士を通じて《以前に双方の話し合いにより、解決しておりますことをご理解ください。お互いに守秘義務がありますので、対外的にお答えすることはありません》と回答し、トラブルがあったことは否定しなかった。 

 

 同年12月25日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、トラブルが起こった会食はA氏の他にも参加者がいた“大人数の飲み会”の予定だったものの、被害女性以外の全員がドタキャンしたと報じられた。 

 

 フジテレビの企業広報部はA氏の関与について《弊社社員Aに関するご質問は、事実と異なりますので、明確に否定させていただきます》と文春に対し、事実関係を否定した。さらに同局は同年12月27日、公式サイトに《一部週刊誌等における弊社社員に関する報道について》と題した次の声明を発表し、あらためてトラブルに社員が関与していないと強調した。 

 

《このたび一部週刊誌等の記事において、弊社社員に関する報道がありました。内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません。会の存在自体も認識しておらず、当日、突然欠席した事実もございません。発行元に対してもその旨伝えておりました。その他、プライバシーに関することは控えさせていただきます》 

 

「A氏の関与を一貫して否定しているフジテレビですが、同局への風当たりは日に日に強まっています。大株主にも第三者委員会を設置するように提言され、これをアメリカの有力メディア・ブルームバーグも報じ、中居さんの女性トラブルは世界的な関心事になりつつあります」(ワイドショーデスク) 

 

 

 1月14日、米投資ファンドの「ダルトン・インベストメンツ」とその関連会社が、フジテレビを傘下に置くフジ・メディア・ホールディングスの取締役会に対し、第三者委員会での調査や信頼の回復を求める書簡を送付していたことが明らかになった。 

 

 ダルトンは「物言う株主」として知られ、グループでフジ株式の7%以上を保有しており、書簡では「中居さんに関連する最近の一連の騒動を通じて、この問題がエンターテインメント業界全般の問題であるだけでなく、フジのコーポレートガバナンスに重大な欠陥があることを露呈している」とし、「視聴者やスポンサーからの信頼を損なうだけでなく、株主価値の低下に直接つながる深刻な非難に値する」と厳しく指摘した。そのうえで「ただちに外部の専門家による第三者委員会を設立し、事実を調査したうえで、再発防止のための対策を提示することを要求する」としている。 

 

 翌15日にはブルームバーグがこのニュースを「物言う投資家が日本のフジメディアに対し、最も著名なセレブリティの1人を巻き込んだスキャンダルの調査を要求している」と報じたのだ。 

 

 同日、フジテレビが外部の弁護士を入れての調査を行なっていることも判明。同局は《昨年より我が社は外部の弁護士を入れて事実確認の調査を開始し、現在もさらに進めており、今後の調査結果を踏まえ、適切な対応をしてまいります》とコメントしている。 

 

 さらに16日、フジテレビが17日に会見を行なうと発表。報道各社には「定例会見のお知らせ」として伝えたが、当初は予定されていなかった臨時の会見となる。会見の内容についての記載はないものの、中居の女性トラブルに関連した説明をすると見られている。 

 

「なるべく早いタイミングで会見をして説明をしないと会社がもたないと判断し、港浩一社長(72)が緊急の会見に臨むことになったと見られます。最新の『週刊文春』では幹部のA氏だけではなく、港社長の名前も取り沙汰されていますしね」(前出のワイドショーデスク) 

 

 

 1月8日発売の『週刊文春』では、被害女性のX子さんが新たな告白をし、X子さんが中居から《意に沿わない性的行為を受けた》と彼女の関係者も証言。また、幹部のA氏がこの問題に関与しているとあらためて報じ、X子さんが当時、仕事上のつながりが深かったアナウンス室部長・佐々木恭子アナウンサー(52)に相談していたこと、佐々木アナが問題に真摯に対応できていなかったとも記事で伝えていた。 

 

 さらに16日発売の同誌では、X子さんとは別のフジテレビの女性アナウンサーが取材に応じ、犠牲者はX子さんだけではないとも証言。自身もA氏がセッティングした中居や有名タレントが同席する会食に参加させられたことがあると告白しているほか、X子さんの知人が、トラブルが起こった夜のさらなる詳細を明かしている。 

 

 そして同誌は、女性アナウンサーが参加する会食はフジテレビの悪しき慣習だとも指摘し、その流れで港社長の名前も挙げられているのだ。 

 

 民放キー局関係者は言う。 

 

「17日午後の会見では、報道内容をすべて否定するなどはせず、株主からの提言にもある今後の対応策についてなどの説明があると見られています。まだ社内調査は十分ではないはずで、この段階で報じられた疑惑を否定しては、再び大炎上するのは必至ですからね。 

 

 そして今、関係者の間では港社長が緊急で会見をせざるを得ない理由が2つあるとも話されています。 

 

 1つは“対CMスポンサー”ですよね。スポンサーや広告代理店からは“フジテレビはいったいどうなっているんだ!?”という声が上がっていますからね。春の改編期を前に勃発した大トラブルを受け、スポンサーや広告代理店に対して、今後どのように対応していくのかを説明するという意味合いもあり、臨時の会見を開くのではないでしょうか」 

 

 緊急で会見を行なうもう1つの理由が、フジテレビ社員や制作会社スタッフをはじめ、同局で働く人たちに向けての説明、理解を得るためだと言われている。 

 

「“このような対応をしていくから、みなさんは不安がらずにこれからもうちで仕事をしてくださいね”という姿勢を示すと見られています。 

 

 今回のトラブルを受け、現在、フジ局内は騒然。多くの社員が不安になっていますからね。特に20〜30代の若い社員が不安や怒りの声を上げていて、そして、その決定打となったのが港社長が局員に送ったメールだったと言われています」(前同) 

 

 

 1月9日、中居が個人事務所「のんびりなかい」の公式サイトで声明を発表したが、翌日の10日、港社長が《社員の皆さま》から始まるメールを局員に送付していたことが明らかになった。 

 

 メールでは《昨年来、一部報道で、中居正広氏に関する記事が出て、ご心配をかけてきました》とし《一連の記事には事実でないことが含まれており、中居正広氏も声明を出し「当事者以外の者の関与といった事実はございません」とコメントしています》と中居の声明文を引用。 

 

 そして、《一方で、私自身としましても、職務に誠実に対応していた人が悪く書かれることは本当に残念です。フジテレビは社員を守る温かい会社でありたい。社長として全力で皆さんを守ります。昨年より我が社は外部の弁護士を入れて事実確認の調査をしており、さらに進めていきます》と記したという。 

 

「“会社を守る”という決意が感じられる文面ですし、港社長の偽らざる本音だと思われますが……《フジテレビは社員を守る》《社長として全力で皆さんを守ります》と綴っているにもかかわらず、被害女性のX子さんのことは守れなかったのか、と矛盾を感じている若手局員が少なくないんです。 

 

 X子さんは佐々木アナに相談していたと報じられていますが、佐々木アナは結果的にはですが真摯な対応ができなかったとされ、X子さんは怒りや不安を増幅させてしまったと。すでにX子さんはフジテレビを去っているわけですが、X子さんのことは守れずに、中居さんとの間をつないだと報じられているA氏、そして佐々木アナのことは守るというのは“おかしいのではないか”と疑問視している社員もいるわけです。 

 

 それに、X子さんがどう思うのか、ということを考えていない文面でもありますからね。X子さんは再度、フジテレビに怒りを感じるのではないでしょうか。そして、メールの内容もすぐに外部に漏れて報道されてしまった。多くの若手局員から、不満や憤りの声が上がったというわけです」(前出の民放キー局関係者) 

 

『女性セブン』や『週刊文春』をはじめ、多くのメディアが中居のトラブルやフジ幹部A氏の関与について報じ、A氏、港社長、フジテレビの社風を問題視する記事も続々と出ている。 

 

「フジテレビ内は大揺れの状態で、転職活動を始める若手社員も複数出てきているんです。そもそもフジテレビでは、若手とベテラン社員の考え方にかなりの乖離があり、港社長をはじめとする上層部は“かつてのテレビ界”の文化、常識に浸かっている一方、まだ入社間もない若手は一般的な感覚を持っている。 

 

 幹部のA氏は女子アナ参加の会食をセッティングし、中居さんをはじめとするタレントに気に入られることで出世してきたとも報じられていますが、それをすぐに徹底調査せず、疑念を持たれている人も含めて、社長が《社員を守る》と宣言してしまう会社のやり方についていけないという若手が少なからずいて、新たな働き先を求めるような状態になっているということです。 

 

 港社長は、そういった若手社員に対しても“フジテレビはこれからも大丈夫”というメッセージを送るためにも会見に臨むと見られています」(前同) 

 

 17日午後の会見は、フジテレビの今後にとって極めて重要なものになるだろう。港社長は、社員と会社を守れる言葉を発することができるだろうか。 

 

ピンズバNEWS編集部 

 

 

 
 

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