( 252141 )  2025/01/20 04:00:37  
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「ストレスない」 市人口22倍の観光客殺到の山形・銀山温泉でマイカー・入場規制 

 

 日本の観光地でオーバーツーリズムが問題となる中、山形県にある銀山温泉では今月から入場規制に踏み切りました。 

 

 大正ロマンの風情あふれる山形県の温泉郷・銀山温泉。川岸に立ち並ぶ木造の温泉旅館と雪のコラボレーションが、外国人の人気を集めています。 

 

ポルトガルから 

「ビューティフル!ベリーナイス!」 

 

台湾から 

「セントチヒロ!映画にそっくりな景色ですね」 

 

 日が暮れるとさらにロマンチックな光景に。 

 

フィリピンから 

「アメイジング!」 

 

 去年、銀山温泉を訪れた観光客は年間およそ33万人。銀山温泉がある尾花沢市の人口の22倍にもなります。さらに、まもなく始まる春節を前に発表された「人気急上昇体験先ランキング」では、銀山温泉のある山形県が1位となりました。 

 

 幻想的な雪景色が人気を集めている山形県の銀山温泉ですが、観光客が増えすぎると…。道路上で写真撮影をしている人もいます。温泉街の入り口では渋滞が発生。また、観光客が車と車の間をすり抜けて危険な状態に。 

 

 ゴミのポイ捨ても見られます。 

 

 そこで銀山温泉は今月から、冬の期間の日帰り客を対象に「マイカー規制」と「入場規制」のオーバーツーリズム対策を始めました。 

 

 日帰り客は温泉街のおよそ2キロ手前にある駐車場に車を止め、有料のシャトルバスで移動します。 

 

 さらに、ライトアップされた景色が人気の夜の時間帯は入場の事前予約が必要です。 

 

 規制が始まって1週間、効果のほどは? 

 

銀山温泉組合 脇本英治組合長 

「安心して見ていられるような観光地になっている。スペースもある程度とりながら、みんな楽しんで観光できていると思います」 

 

 観光客にとってもメリットがあるようです。 

 

東京から 

「混むストレスがないのはいいと思います。規制の意味があったのかなと思います」 

 

 愛知県から来たこちらの家族も、事前予約をして夜の温泉街をゆったりと楽しんでいました。 

 

愛知から 

「これだけ空いている、穏やかに過ごせると、写真を撮るのも楽ですし、子どもがいても安心かなと思います」 

 

 景色の美しさは時間を忘れてしまうほど。気温は氷点下2℃。雪も降りしきるなか、子どもを抱えバス乗り場に向かう坂道を駆け上がり、間一髪、最終のシャトルバスに間に合いました。銀山温泉を最大限、満喫できたようです。 

 

 規制の効果がみえてきた一方で、本来温泉街への通行ができない日帰り客の車が来てしまうことも…。 

 

バスのドライバー 

「帰り上がれなくなりますよ。ここは駐車場がないので皆さん上にとめてもらっている」 

 

 規制の周知が今後の課題です。 

 

脇本組合長 

「温泉街の方まで(車で)下りてくると渋滞につながって、他のお客様にも迷惑がかかることになってしまいますので、シャトルバスに乗って温泉街をゆっくり楽しんでいただきたいと思っています」 

 

(「グッド!モーニング」2025年1月19日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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