( 252319 )  2025/01/20 07:14:14  
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男性が一人でディズニー・ワールドを訪れた際、他の客から「一人で来るのは気味が悪い」と非難されたが、男性が冷静で賢い反応をし、多くの人から称賛を受けている。

ディズニーは大人も子どもも楽しめる場所であり、他人の行動に口出しする必要はないとの意見が広まっている。

(要約)

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ディズニー・ワールドのスペース・マウンテン USA TODAY NETWORK via Reuters 

 

ネット民たちが今、ある男性のために団結している。彼は米ディズニー・ワールドを一人で訪れたのだが、アトラクションに並んでいるところで、ある女性から「男性が一人でこんなところにいるなんて気味が悪い」と非難されたのだ。さらには面と向かって理由の説明まで求められたのだが、その際に男性が行った「反撃」が素晴らしいと称賛の声が上がっている。 

 

ネット掲示板レディット(Reddit)で「u/Nicktron03」のハンドルネームを使うその32歳の父親は、自分の一人旅の経験を「traumatizethemback(トラウマをやり返せ)」というカテゴリー内で公開し、多くの「upvote(賛成、いいね)」を集めている。 

 

彼はもともと妻と娘と一緒にディズニー・ワールドを訪れる予定だったのだが、二人は旅行のわずか2日前に新型コロナウイルス感染症(COVID)の検査で陽性となってしまった。チケットの払い戻しができないため、一人で行ってはどうかと妻に勧められたという。 

 

「スペース・マウンテンに並んでいたら、ある母親が自分の夫に向かって大声で、『なんで大人の男が、一人でディズニーに来てるのよ』『気味が悪い』と話し始めた」と男性は投稿のなかで説明した。 

 

■反撃された彼女の表情は「プライスレスだった」 

 

フロリダ州オーランドにあるディズニー・ワールドは世界的に有名な行楽地で、マジックキングダム、エプコット、ディズニー・ハリウッドスタジオ、ディズニー・アニマルキングダムという4つの独自のテーマパークからなる。あらゆる年齢の訪問者に対して、没入型体験、魅力的なアトラクション、ワールドクラスのエンターテインメントを提供している。 

 

スペース・マウンテンは、ディズニー・ワールドのマジックキングダムにある人気の屋内ローラーコースターだ。「未来の宇宙港」から出発するこのコースターは、急旋回、急降下、ハイスピードの興奮がたっぷり詰まった、宇宙をめぐるスリリングな旅にゲストを連れ出す。 

 

当初、男性はその母親の発言を無視しようとしていたが、そのうちに彼女から肩を叩かれ、なぜ子どもと一緒に来ていないのかと詰問されたという。それに対して、男性は状況を説明し、妻と娘が新型コロナにかかったと話した。「二人を連れてきて、ここにいるみんなに感染させるほうがよかったですかね?」と男性は女性に尋ねた。 

 

レディットの投稿にはこう書かれている。「彼女の顔に浮かんだ表情は『プライスレス』だった。彼女の夫はすごく気まずそうな顔をして、彼女を列の別のところへ引っぱっていった。一部始終を聞いていたスタッフが、もういちど乗りなおせるように、ファストパスを無料でくれた」 

 

■「男性が一人でディズニーにいて、それのどこが悪い」 

 

この状況をめぐる議論には、オーストラリア・ブリスベンに住むエチケット専門家のジョー・ヘイズ(Jo Hayes)も加わった。「投稿主のこの状況への対処は完璧だったと思う。私は、この女性の無礼さに愕然とする。こうした状況に対処する際の私の方針は、おだやかに、冷静に、明快に、だ」 

 

「冷静さを保とう。攻撃してくる相手にカッとしないようにして、穏やかさを守ろう」 

 

ヘイズは、くだんの女性が退散し、投稿主の冷静沈着が無料のファストパスで報いられたことを指摘しながら、投稿主の対応を称賛した。 

 

「これも言っておきたいのだが、男性が一人でディズニーにいたとして、家族旅行をとりやめたせいで一人旅になったのではなかったとしても、それのどこが悪い? 国外から一人旅で来ていて、1日をディズニーで過ごしたいと思ったとしたらどうだろう? あるいは、地元の人が一人でふらりと行きたい場合は?」 

 

「他人に口出ししないことを肝に銘じるべきだ。外見や、自分の個人的偏見や不安をもとに、他の人をあれこれ決めつけないようにしよう」とヘイズは続けた。 

 

たくさんのレディット・ユーザーも男性に味方している。自分の思い出深いディズニー体験を披露しながら、女性の行動を批判する人もいた。 

 

「私たちは、祖母が亡くなったときに行った(全員大人! 子どもなし!)。私の子どものころ、祖母はしばらくそこで働いていて、祖母といえばディズニーだったから、祖母を思い出して偲ぶために行った」とあるユーザーは打ち明けた。 

 

■ディズニーは大人も子どもも誰もが楽しめる場所 

 

「そもそも特別な理由なんて必要ない。単にディズニーランドが好きな男だっている」と別のユーザーが続けた。 

 

「他人のことに口出しすべきじゃない」。あるソーシャルメディアユーザーも同意した。 

 

別のディズニーファンも加勢した。「この対応、いいと思う。子連れでない大人はディズニーを楽しんではいけない、なんてどうして考えるのか、まったく理解できない。一部のえらそうな親の、いわゆる『ファミリー向け』の場所でのふるまいは、本当にひどい。キャストがファストパスを提供してくれてよかった。たぶん、この手のことにしょっちゅう対応しているんだと思う。この気まずい出会いはさておき、残りの旅行を楽しめますように」 

 

さいわい、投稿主は不当な干渉にもかかわらず、楽しい時を過ごしたという。 

 

「キャストのくれたファストパスのおかげで、状況はすっかり逆転した。ウォルトがディズニーを作ったのは、大人も子どもも誰もが一緒に楽しめるようにするためだったと、みんな気づいてほしい。でも、ギフトショップでお金を使いすぎたから、大量のお土産を見た妻に殺されるかもしれない」と投稿主は書いている。 

 

ニューズウィークはレディット経由でu/u/Nicktron03にコメントを求めている。この件の詳細については確認をとれていない。 

(翻訳:ガリレオ) 

 

リディア・パトリック 

 

 

 
 

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