フジテレビでの女性トラブルに関与した幹部社員の問題を受け、10社以上の企業が自社CMの放送を停止する動きが広がっている。

セブン＆アイ・ホールディングスは一時的に自社CMをACジャパンのCMに差し替え、花王も情報番組へのCM出稿を一時中止している。

これらの企業は人権尊重を重視し、フジテレビの調査結果を踏まえて再開するかどうかを判断するとしている。

（要約）

フジテレビ本社ビル＝２０２３年９月１５日、東京都港区、朝日新聞社ヘリから、竹花徹朗撮影 

　企業がフジテレビで放送している自社CMの出稿を差し止める動きが広がり、朝日新聞の調べでは少なくとも10社以上にのぼっている。タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルにフジテレビ幹部社員の関与があったと報じられた問題を受けての対応だ。 

　セブン＆アイ・ホールディングスは20日午後の放送分から当面の間、自社CMを公益社団法人ACジャパンのCMに差し替える。広報によると、一連の報道を受けて「総合的に判断した」という。 

　花王は情報番組「めざまし8」などに出してきたCMを、原則として18日放送分から中止している。「企業活動全体を通じた人権尊重」を掲げる同社の人権方針などにのっとり、総合的に判断した。今後再開するかどうかなどは、フジテレビ側の調査・検証の結果などを踏まえて決めるという。 

朝日新聞社