( 252831 ) 2025/01/21 06:40:06 0 00 山陰放送
今月24日に召集される通常国会。少数与党を率いる石破総理にとって厳しい政権運営が続く中、総理が掲げた新たなキーワードが「楽しい日本」です。その狙いとは?
石破茂 総理 「我が国は明治維新の中央集権国家体制において、富国強兵のスローガンのもとで、強い日本を目指しました。戦後敗戦からの復興や、高度経済成長期のもとで豊かな日本を目指しました。強い日本は主に国家が主導したものでした。豊かな日本は主に企業が主導したものだと思っています。 そしてこれからは、1人1人の人たちが、それを実現する『楽しい日本』を目指すべきだ。」
「楽しい日本」。 官僚として1970年の大阪万博などを手掛け、「団塊の世代」をはじめ数々のベストセラーを世に送り出した堺屋太一さんの遺作「三度目の日本」に由来します。
石破茂 総理 「全ての人々が、安心と安全を感じ、信じ、多様な価値観を持つ1人1人の国民が、今日より明日は良くなる、そのように実感をし、自分の夢に挑戦し、自己実現を図っていける。お互いが大切にしそういう活力ある国家であると考えております。」
「楽しい日本」を押し出す狙いとは何なのか。「総理の左腕」を自認する側近の赤澤経済再生担当大臣はこう解説します。
赤沢亮正 経済再生担当大臣 「何を目指すんだって言ったらそれはもう国民の1人1人が楽しい、日本に生まれて良かったと。あるいは地方で言えばですね、楽しいからお前戻ってこいと子や孫に言えるような地方を作りたいと。これはもう総理のお言葉で言う若者や女性にも選ばれる地方ってことです。」
年頭の記者会見では東京一極集中を見直し、令和の日本列島改造、地方創生に取り組むことに改めて強い意欲を見せた石破総理。
そんな総理の思いを込めた国の新年度予算案は、24日に召集される通常国会に提出されます。
石破茂 総理 「党派を超えた合意形成を図るためには、野党の皆様方にも、これまで以上に責任を共有していただくことが求められていると存じます。それぞれが責任ある立場で議論を尽くし、国民の皆様方の納得と共感が得られるように努めることが必要だと考えます。」
過半数割れした少数与党を率いる総理はこう述べて野党側をけん制します。
一方、企業・団体献金の扱いを巡っては3月末までに与野党での決着を。また、いわゆる年収「103万円の壁」については123万円からさらなる引き上げを求める国民民主党。そして、教育無償化を主張する日本維新の会。
通常国会では、この夏の参議院選挙を見据えて、野党が攻勢を強めることが必至で、石破総理にとって、引き続き、気の抜けない厳しい政権運営が続くことになります。
山陰放送
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