( 253234 )  2025/01/22 04:21:18  
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自民党、公明党、立憲民主党の3党は国会内で政調会長会談を行い、通常国会に向けて政策協議を行った。

立民は与党との協議を重要視し、公開と熟議を掲げている。

一方で、立民は具体的な政策実現に向けた動きを示す必要があり、野党内での埋没を避け、参院選での得点を目指している。

与党側が立民との協議を定例化したいと提案し、立民も受け入れた。

立民は政権交代を目指す立場から、与党に近づきすぎないよう慎重に対応している。

(要約)

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自民、公明、立憲民主の3党は21日、国会内で政調会長会談を開いた。自公は24日召集の通常国会に少数与党で臨むため、政府が提出する令和7年度予算案や法案について、あらかじめ立民に説明した。国民民主党や日本維新の会が与党との個別協議で注目を集めている中で、立民も野党内での埋没を防ぎ、今夏の参院選に向け得点を稼ぎたいとの狙いもありそうだ。 

 

■「熟議と公開」掲げる 

 

立民の重徳和彦政調会長は会談後、記者団に対し、与党側との政策協議について「『熟議と公開』の準備的な会合と位置づけている」と強調。「しっかりと審議しない限り予算案や法案がすっと通るようなことはあり得ない。与野党ががっぷり四つにやっていく」と述べた。 

 

自公立の政策協議は自民側の呼び掛けで行われた。約30分間の会談で、立民側は給食費の無償化や介護職員の処遇向上について考え方を与党側に伝えた。重徳氏は「与党過半数割れの衆院において、野党の意見をしっかりと受け止めてもらいたい」と求めた。与党側からは自公立の政策協議を定例化したいとの提案があり、立民も受け入れた。 

 

先の衆院選で議席を躍進させた立民は「熟議と公開」の原則を掲げ、昨年の臨時国会に臨んだ。国会でのオープンな議論を重視し、公開を伴わない事前協議には「政府の下請け機関のごとく、法案や予算を通す国会は、国民の声が反映されない国会だ」(重徳氏)として、否定的な考えを示してきた。 

 

■「われわれ釣るつもり」 

 

ただ、国民民主や維新が与党との政策協議で世論の関心を集める一方、立民は政策実現に向けた具体的な動きを示せずにいた。通常国会で成果を上げられなければ、今夏の参院選で苦戦することも予想される。党関係者は「国民民主や維新のように、うちも何か売り物がなければ選挙を戦えない」と焦る。 

 

とはいえ、政権交代を目指す野党第一党として与党に近づきすぎれば、政権に批判的な支持層の離反を招くリスクも負う。実際、21日の政策協議について、立民側は事前に正式発表しなかった。 

 

与党側が協議を呼び掛けた狙いについて、立民幹部は「われわれを釣るつもりだろう。与党にとって国民民主や維新のように奇をてらわないから話しやすいはずだ」と述べるが、立民は国民民主や維新以上に与党側との距離感に苦慮しそうだ。 

 

 

 
 

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