( 253981 )  2025/01/23 15:04:43  
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会見に臨んだフジテレビ・港社長。「回答を控える」と答えた回数は30回以上と、疑問が残る内容だった 

 

フジテレビの社長会見への非難の声が止まらない。 

 

中居正広(52)の「解決金9000万円女性トラブル」について、編成幹部の関与が報じられているフジテレビ。1月17日に会見を開いた港浩一社長(72)は、改めて疑惑を否定した。しかし、関与を否定した具体的な理由について踏み込んだ質問をされると、「回答を控える」と連発。さらに、自社を含めてテレビカメラを一切入れなかったことについても、報道機関の在り方を問う声が相次いでいる。 

 

大炎上となった“保身会見”だが、その影響が顕著に現れたのはスポンサーだ。トヨタ自動車や日本生命保険などの大スポンサーが異例の「局全体へのCM差し止め」を発表。他社も追随したことで、その数は雪だるま式に膨れ上がり、1月22日正午時点で75社を超え、差し替えられたACジャパンの広告本数は350本にのぼる。フジテレビ若手社員が嘆く。 

 

「社長会見について、報道局長らは『カメラを入れさせろ』と主張しましたが、上層部は一切認めませんでした。最終的に港社長が『定例会見の前倒しだから、その規定に則りテレビカメラは入れない』と強引に決めてしまった。自分の会社が関わる問題を取材できない虚しさはひとしおでした」 

 

別のフジ局員が続ける。 

 

「もともと関与が噂されている編成幹部と港社長は昵懇の仲だった。港さんが共同テレビの代表取締役になってフジを離れたときも、彼は毎年、港さんの誕生パーティーを開催していました。港さんからしたらかわいい部下だったでしょうね。会見で港さんが具体的な回答を拒否したのも、彼を守るためだったんじゃないかと勘繰ってしまいますよ」 

 

◆港社長の退陣に関する要望も出た 

 

スポンサーのCM差し止めは番組にも影響を与え始めている。キッコーマンの一社提供だった長寿番組『くいしん坊!万才』は、1月26日分の放送が休止になった。『みんなのKEIBA』についても、JRAがすでにCM提供見合わせを発表しており、今後の対応については「推移を見極める」としている。 

 

深まる上層部と現場の溝。そんな中、局内では前代未聞の動きも出てきた。 

 

「1月20日、参加できるすべての局長が集まり、港さんに直談判したそうです。その内容は『臨時取締役会の開催』や『臨時株主総会の開催』といった経営方針にかかわることから、『会見のやり直し』や『社内向け説明会の実施』まで、幅広いものでした。さらにそこでは『社長の退任』についても話が及んだといいます。 

 

さらに労働組合からも『会見のやり直し』『社内向けの説明会』を求める決議が出されました。そういった現場からの強い要望を受け、上層部は23日に臨時取締役会の開催と、社内向けの説明会を開く状況になりました。社長会見の時は現場の声を無視した港さんも、さすがにまずいと気づいたんでしょう。後手後手の対応に、現場からは怒りの声しか上がっていません」 

 

混乱が続くフジテレビ。上層部は現場や外部の声に真摯に耳を傾け、誠実に対応すべきだと思うが……。 

 

FRIDAYデジタル 

 

 

 
 

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