広島県の大久野島で、「ウサギの島」として知られる場所で男性が逮捕された。

男性はウサギを蹴る暴行を働き、70匹以上のウサギが死んでいるのが確認されている。

男性は逮捕され、「かわいいから殺した」と供述している。

島では去年から77匹の死んだウサギが確認され、警察が原因を調査している。

（要約）

「ウサギの島」77匹死ぬ　蹴って逮捕された25歳の男「かわいいから殺した」 

　「ウサギの島」と呼ばれる広島県の大久野島で、ウサギを蹴った疑いで男が現行犯逮捕されました。島では、これまでにウサギ70匹以上が死んでいるのが発見されています。 

　ニンジンを手に持ち、ウサギに餌（え）付けしている若い男の姿が映っています。 

　物音をたてないようにそっと柵をまたぐと、ニンジンを地面に置き、周囲を何度も見渡します。 

　餌（えさ）につられてウサギが近づいてきたのでしょうか。男の手は、まるで獲物を捕まえるかのように大きく開いていました。 

　この動画が撮影されたのは、広島県の大久野島。およそ500匹ものウサギが生息しているこの島は「ウサギの島」と呼ばれ、国内外から多くの観光客が訪れる場所です。 

取り押さえられた男（目撃者によると） 

「ウサギが可愛いから殺した」 

　動物愛護法違反の疑いで逮捕されたのは、滋賀県の会社員・堀田陸容疑者（25）です。堀田容疑者は21日午後5時半ごろ、大久野島の遊歩道でウサギを足で蹴る暴行を加えた疑いが持たれています。 

　ウサギを蹴る瞬間を目撃し、不審人物を取り押さえたという夫妻はこう話します。 

中村隆之さん 

「誰が見ても挙動不審と分かるような動きをしていたので。しばらく後をつけていたところ、蹴り殺す現場を目撃したので、走って犯人を取り押さえて」 

　男に蹴られたウサギは、死んでいたということです。 

中村隆之さん 

「犯人は観念して逃げるそぶりもなく、普通に話もできる状況だった。『可愛いから殺した』動機はほぼそれ一辺倒で」 

　中村さん夫妻は大久野島のウサギを25年間、撮り続けている写真家です。 

　去年11月から、島のウサギが大量死していることを疑問に思い警戒していました。 

中村隆之さん 

「両足を骨折した状態でなくなっているウサギも多数見つかっていて、人為的なものであろうと」 

中村麿矢さん 

「殺されてしまっているかもしれないという思いでずっといたので。今まで見てきた子たちの顔が浮かぶぐらい悔しいし悲しいです」 

　島では去年11月以降、77匹の死んだウサギが確認されていて、警察は原因を調べています。 

（「グッド!モーニング」2025年1月23日放送分より） 

テレビ朝日