( 254246 )  2025/01/24 03:27:05  
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都議会自民党の裏金問題について謝罪する小松大祐幹事長(左手前)ら=東京都新宿区で2025年1月23日午後1時19分、新宮巳美撮影 

 

 東京都議会の自民党会派「都議会自民党」による裏金事件で、会派は23日、政治資金パーティー券収入を収支報告書に記載していなかった都議ら26人の氏名とそれぞれの不記載額を発表した。幹事長経験者6人は、6月13日告示、22日投開票と決まった都議選で公認が見送られる。元幹事長の宇田川聡史議長(60)は不記載があったとして議長を辞任する。都議選や直後に見込まれる参院選に向けてけじめをつける狙いがある模様だ。 

 

 宇田川氏は2015~16年に幹事長を務め、その後も会派運営への発言力を維持していた。議長就任は23年10月で、任期は議員の任期が満了する今年7月まで。 

 

 東京地検特捜部は17日、会派の収支報告書にパーティー券売り上げなど約3500万円の収入を記載しなかったとして会計担当職員を政治資金規正法違反で略式起訴した。一方、都議側の起訴は見送った。それぞれの不記載額が立件目安の3000万円未満だったことを踏まえたとみられる。 

 

 会派は19年12月と22年5月にパーティーを開催。関係者によると、パーティー券は1枚2万円で、都議には50枚計100万円の販売ノルマを課していた。ノルマ超過分の売り上げについて全額の納入は求めず、都議側でのプールを事実上容認していたとされる。 

 

 不記載に関わった都議会自民党の都議、元都議らと不記載額は以下の通り。 

 

 ◇現職 

 

★三宅正彦(4)=332万円 

 

田村利光(2)=287万円 

 

★三宅茂樹(7)=251万円 

 

★小宮安里(4)=250万円 

 

柴崎幹男(3)=241万円 

 

早坂義弘(5)=214万円 

 

伊藤祥広(2)=194万円 

 

★宇田川聡史(5)=138万円 

 

★鈴木章浩(5)=132万円 

 

小礒明(6)=65万円 

 

吉住栄郎(1)=46万円 

 

河野雄紀(2)=39万円 

 

発地易隆(2)=37万円 

 

石島秀起(1)=30万円 

 

星大輔(1)=12万円 

 

本橋巧(1)=10万円 

 

 ◇元職 

 

★吉原修=146万円 

 

神林茂=111万円 

 

★秋田一郎=102万円 

 

崎山知尚=56万円 

 

鈴木隆道=40万円 

 

北久保真道=25万円 

 

栗山芳士=22万円 

 

★山崎一輝=16万円 

 

 ◇過去の都議選候補者 

 

広瀬真木=48万円 

 

沢田洋和=29万円 

 

※敬称略、★は幹事長経験者、カッコ内は当選回数。 

 

 

 
 

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