( 254646 )  2025/01/24 17:26:03  
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(ブルームバーグ): 中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)は24日、日本市場向けにプラグインハイブリッド車(PHV)を投入することを明らかにした。価格競争力などを武器に世界で販売を伸ばすBYDだがEVの普及が遅れている日本では参入以来販売が伸び悩んでおり、てこ入れを図る 

 

BYDは発表資料で、詳細については今後明らかにするとした上で中期的には電気自動車(EV)とPHVで7-8モデルの体制を確立していくとした。 

 

BYDは昨年に世界で176万台のEVを販売し、首位の米テスラに迫る勢いだが充電インフラの整備不足などさまざまな理由でEVが普及していない日本では販売台数は低い水準にとどまっており、ガソリンだけでも走行できるPHVで消費者の需要喚起を狙う。 

 

BYDジャパンの劉学亮社長は、都内での発表会で日本の消費者はEVの航続距離や充電施設などについて不安を抱いていると指摘。そうした消費者からの要求に応えるため年内に日本向けのPHVを発表することを明らかにした。 

 

日本自動車輸入組合のデータによると、BYDの2023年の新規登録台数は2383台だった。前年比58%増と伸び率は高いものの、国内で最も売れたEVである日産自動車の「サクラ」の販売台数(2万2926台)を大きく下回った。 

 

BYDは23年1月の日本市場参入時の発表で、インターネットなどを介した非対面の販売は行わず、25年末までに全国にディーラー網を100拠点を超える規模で整備し、アフターサービスも提供するなど日本市場に注力する方針を示していたが、約1年後には一部車種を値下げするなど苦戦を強いられていた。 

 

同社は同日、日本向けとしては4車種目となるクロスオーバースポーツ用多目的車(SUV)のEVを4月から発売することも発表した。 

 

(c)2025 Bloomberg L.P. 

 

Tsuyoshi Inajima, Nicholas Takahashi 

 

 

 
 

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