( 254931 )  2025/01/25 05:53:40  
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コメ高騰で政府備蓄米を放出? 農水大臣“可能性”に初言及 

 

 高騰が続くコメです。24日、農水大臣が「政府備蓄米」の放出の可能性について、初めて言及しました。いつ、どれくらい安くなるのか、経済部記者が解説します。 

 

江藤農水大臣 

「新米が出て新しいコメが出てくれば、市場が落ち着くという見通しを農水省は思っていたが、今年に入っても高い状況が続くのではないかという予測がある」 

 

 24日、江藤農水大臣は、備蓄米の放出に向けて条件付きで放出できる仕組みについて、今月末の食糧部会で議論すると明かしました。 

 

 コメの価格は、新米が出回る去年秋には下がるのではないかと言われてましたが、実際はさらに上昇しています。 

 

フレッシュマーケットアオイ 昭和町店 

石上一隆店長 

「去年だと、まだ2000円台くらいのおコメはあったが、3000円台のおコメがほとんどです」 

 

 それだけに備蓄米が放出されることを歓迎しています。 

 

石上店長 

「(備蓄米放出で)だいぶ価格は落ち着くと思う。あと何とか5月・6月くらいまで過ぎれば、また新米という話も出てくると思う」 

 

 なぜコメの高騰が続いているのでしょうか? 

 

経済部 横山純子記者 

「生産量は去年に比べると18万トン多い。去年より少なくなっているのが、集荷業者の在庫。ここがおよそマイナス17万トンになっている。その35万トンがどこに行ったのか、というところについては、一つは、農家、生産者が自分たちで消費される分であったり、親戚に配られるやつとか。あとは、卸業者等含めた、去年のコメの品薄を受けて、生産者から直接在庫を集めているような企業に行っているような話」 

 

 コメはあっても、集荷競争などの影響で集荷業者の在庫が少なくなり、それ以外のところで高値で取引されているというのです。 

 

 備蓄米放出で、市場にどのような影響があるのでしょうか? 

 

横山記者 

「今、17万トン分不足しているところを埋めるようなイメージをもっていただければ。市場価格、市場の通常の経済として出回っているコメの価格というものの割合が増えれば、健全じゃない価格での取引は減っていくだろうと。販売価格も落ち着いてくるのではないかという見通しを持ってる」 

 

 では、備蓄米の放出はいつ?どのくらい安くなるのでしょうか? 

 

 備蓄米は災害時など緊急の場合に放出される仕組みのため、コメの流通不足を理由での放出にはルール作りが必要だといいます。 

 

横山記者 

(Q.備蓄米の放出はいつ?)まだ実際にルールが通るかどうか、また放出されるかどうかは別の話。そこまではもう少し時間がかかるのではないか」 

 

 もし備蓄米が放出されたら、コメはどのくらい安くなるのでしょうか? 

 

横山記者 

「(Q.どのくらい安くなる?)今、健全ではない流通によって、すごく価格が上がっている状態。今以上に上がることはないのではないか、また今の価格より少し下がる効果が期待されている」 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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