岩屋毅外相は、中国人観光客向けビザ発給要件の緩和について自民党内からの批判に対し、誤解があると説明した。

岩屋氏は厳格な審査を行っており、急増につながることはないと述べている。

また、与党の了承を得る必要はないとし、事前連絡がなかったことについても反論している。

（要約）

岩屋毅外相＝１７日、外務省 

　岩屋毅外相は24日の記者会見で、中国人観光客向けビザ（査証）の発給要件緩和に自民党内から批判が出ていることについて「多分に誤解がある。具体的な内容を正確に理解していただけるよう丁寧に説明していきたい」と述べた。 

　自民が21日に開いた外交部会などの合同会議では「オーバーツーリズム（観光公害）につながる」などの声が上がった。 

　これに対し、岩屋氏は「査証申請時や入国時には厳格な審査を行っている。直ちに中国人観光客の無秩序な急増につながるものではない」と説明。党に事前連絡がなかったとの批判には「（査証要件を緩和する際に）事前に与党の了承を得たことは過去一度もない」と反論した。