( 255291 ) 2025/01/25 19:24:48 0 00 芸能界引退を発表した元SMAPの中居正広。震源地となったフジテレビも大きな波紋が……
《社内では満足に営業活動や番組制作を行うことが出来ない状況が続き、社内の切迫感は極限状態》
これはフジテレビの労働組合が同社の港浩一社長(72)に提出した意見書の一文だ。
以前は“弱小”だったフジの労働組合は、一連の不祥事を機に続々と参加者が増え、現在は500人を突破したという。
1月23日に行われた社員説明会にはリモート視聴者を含め約1100人が参加。午後5時半からスタートした会は時間を追うごとに熱を帯び、終了したのは午後10時過ぎ。およそ4時間半のロング説明会となった。
「質疑応答では、“フジテレビのドン”こと日枝久取締役相談役ら経営陣の刷新を求める声が上がった。日枝氏は局内でもアンタッチャブルな存在。まさか“日枝氏降ろし”が起きるとは思わなかった。裏を返せば、大半の社員が現体制に危機感を持っていることの表れだ」(説明会に参加した40代局員)
フジは27日に再度の記者会見を行うという。今度は参加媒体を選別せず、フルオープンで開催される見込み。これも労働組合が意見書で
《会見の実施を遅くとも今週中に発表、1月27日(月)には実施すること》
と要求したためだ。前出の局員が補足する。
「意見書では嘉納修治代表取締役会長、港浩一代表取締役社長に加え、日枝久取締役相談役の出席を求めている。日枝氏を引きずり出せるかが最大のポイント。『相談役に過ぎない』という理由は成立しない」
だが、現状では日枝氏の出席を見送られるようだ。
◆公共の電波を使って自社のスキャンダルを大々的に
芸能界引退した中居正広(52)の女性トラブルに端を発した騒動は、フジテレビの根幹を揺るがす事態となっている。スポンサー企業のCM差し止めは75社以上にのぼり、系列局にも波及している。
こうした状況に激怒したのは、フジの報道部だった。もっか情報番組では自局でありながら一連の不祥事を詳報している。
説明会があった1月23日には『Live News イット!』で宮司愛海アナが港社長の説明を聞いた社員の反応について
「会見場のスタジオにいた社員からは深いため息、『はぁ~』という声もところどころ聞こえるという空気でした」
とリポートしている。
24日放送の『めざまし8』では、入社3年前の岸本理沙アナが
「なぜ問題が起こってしまったのかの経緯、せめてそこの説明責任というのは話すべきであったかなと思っています」
と述べた。
「公共の電波を使って自社のスキャンダルを大々的にやっているわけですからね。通常、この手のことが起きた場合、番組でサラリと触れる程度。今回は完全ブチギレモードの報道部が『責任はこっちで取るから、ガンガンやれ!』と決起している。上層部が“お手柔らかに”とお願いしても、聞く耳を持たない。社員向け説明会も、報道部のトップクラスが経営陣をゲキ詰めしてようやく実現したらしい」(テレビ局関係者)
テレビ各局において報道部の影響力は大きい。NHKでも昨年10月、旧ジャニーズ問題を厳しめに総括したNHKスペシャル『ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像』が話題となった。
STARTO ENTERTAINMENTと是々非々でやりたいエンタメ部署にしてみればたまったものではないが、これもオンエアを推進したのは報道部だった。
「もっとも、報道部も警察や検察幹部との飲み会に、女性記者を参加させてきたという噂\もありますけどね。今回のフジの件では、過去に中居さんのトラブルに関与したと報じられた編成幹部A氏のご意向で潰されたネタも多数あることから、怒りが増幅しているそうです」(同・テレビ局関係者)
フジのガバナンスが正常に機能する日はいつになるのか――。
FRIDAYデジタル
|
![]() |