( 256199 )  2025/01/27 18:32:54  
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4WD(四輪駆動)にはさまざまな種類があり、自動車のメーカーや車種によって異なる。

ほとんどの場合は「オート」や「ノーマル」モードを使用するだけで問題ないが、車の性能を最大限に引き出したい場合は、取扱説明書を参照したり、詳しい人からアドバイスを受けることが重要。

 

 

パートタイム4WDやフルタイム4WDなど、異なるタイプが存在し、さらにトヨタ車やスバル車、三菱車などには専用の4WDシステムが搭載されている。

例えば、トヨタ車には電子制御フルタイム4WD(e-Four)やダイナミックトルクコントロール4WDがあり、スバル車にはX-MODEやマルチモードDCCDなどが搭載されている。

 

 

各車種ごとに異なる4WDシステムが用意されており、適切なモードを選択することで、様々な走行シーンに適した性能を発揮することができる。

基本的には「ノーマル」や「オール」モードを選択しておけば問題はないが、状況に応じて適切なモードを使い分けることでより安全で快適な走行が可能となる。

(要約)

( 256201 )  2025/01/27 18:32:54  
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ひと口に4WDといっても車種やメーカーによってさまざまなモードが用意されている。ほとんどの場合は「オート」や「ノーマル」を使っておけば大丈夫だが、愛車の性能をフルに引き出したいのであれば、説明書や詳しい人にアドバイスを仰ぎ、使い方を把握しておこう。 

 

 雪道や凍結した路面で心強い4WD。しかし、電子制御技術の発達により、ひとことで4WDといってもいろいろなタイプがあって整理がつかない。 

 

 一番シンプルなのはパートタイム4WD。これは2WDと4WDを切り替えられるタイプ。次がフルタイム4WD。これはセンターデフが備わっていて、乾いた舗装路からウエット、雪道、凍結路、泥道などの悪路でもつねに4WDで走るタイプ。 

 

 細かくわけると、この先にいくつかのタイプの4WDが存在する。 

 

 トヨタ車を例にすると、トルクを自動的に4輪に配分し、安定した操縦性を作り出す電子制御フルタイム4WD(e-Four)がある。e-Fourは、走行状況に応じて、トルク配分をコントロールし、基本は前輪40:後輪60で、それを前輪30:後輪70から前輪50:後輪50の間で変動させるのが特徴。 

 

 また、電子制御により、前輪駆動(FF)と4輪駆動を自動で切り替えるダイナミックトルクコントロール4WDもある。これはコンピュータがフロント100:リヤ0~フロント50:リヤ50の間で自動的にトルク分配変化させるタイプになる。アクティブトルクコントロール4WDもこのタイプ。 

 

 そうしたなかで、何といっても気になるのは、GR専用のアクティブトルクスプリット4WD(GR-FOUR)。GRヤリスなどに採用されたスポーツ4WDで、「4WDモードスイッチ」の切り替えで、前後のトルク配分を3種類のモードから選択することが可能。 

 

 NORMALモードはフロント60:リヤ40、SPORTモードは30:70、TRACKモード50:50といった具合だ。 

 

 NORMALモードは駆動力が前輪寄りなので、旋回性能と安定性のバランスがよく、ストリートを走るのに向いている。SPORTモードはリヤ寄りなので、ターンインが素直。ワインディングなどをキビキビ走りたいときにチョイス。TRACKモードは、トラクション性能重視で、サーキットでタイムを出しに行くときに使用するモード。これらの使い分けは、オーナーなら覚えておいてほしいところ。 

 

 

 また、4WDといえばスバルだが、スバルのフォレスターやアウトバックなどには、悪路からのスムースな脱出をサポートするX-MODEが用意されている。 

 

 X-MODEをONにすれば、4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールし、悪路から脱出しやすくなる。従来苦手だった、ハンドルを切った状態でも発進性とスタック脱出性が向上しているのが大きな特徴。さらに、下り坂などで常に一定の車速を維持するヒルディセントコントロールも備わっている。 

 

 ただし、X-MODEは、悪路での使用を想定しているため、常時使用はNG。車速が約40km/hを超えると、自動解除される仕組みだ。 

 

 また、スバル車の一部には、センターデフのイニシャルLSDトルクを調整できるマルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)がついているクルマもある。これは、オートモードでも3段階あり、「AUTO」はあらゆる走行条件をカバーするオールラウンドタイプの制御モード。AUTO [+]はトラクション重視(センターデフの差動制限が強い)。AUTO [−]は回頭性重視(センターデフの差動制限が弱い)。 

 

 スバルとともに4WDの制御が多彩な三菱も、トライトンだとALL(状況に応じて自動切換え)、2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、HLc(センターデフロック)、4LLc(センターデフデフのローギアモード)と、5つの4WDモードがある! 

 

 いずれもモードが多すぎて、使いこなせないような気もするが、どのクルマも「ノーマル」や「オール」モードにしておけば基本的にOK。あとは緊急脱出用のモードを覚えておけば、大きな問題はないはず。 

 

 それ以外のモードはマニアックなオーナーが、走行シーン、シチュエーションに合わせて違いを楽しめばいいのでは? 

 

藤田竜太 

 

 

 
 

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