( 256701 )  2025/01/28 18:08:32  
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ベストカーWeb 

 

 ベストカーWebの予想通り、BYDがPHEVの日本導入を発表した。となると気になるのは、第1号車は何か?ということ。過去の情報も踏まえて検証してみよう! 

 

 文:ベストカーWeb編集部/写真:BYD 

 

 1月24日に日本へのPHEV導入を発表したBYD。ベストカーWebでは2024年からこの流れを予想していたが、実際に決まるとどんなPHEV車が日本にやってくるのかが気になる。 

 

 過去にも紹介したが、ベストカーWebでは、シール(海豹)06とシーライオン6が有力と見ている。 

 

 まずシール06だが、すでに日本でも発売済みのシールの弟分的なモデル。2024年暮れに日本でも意匠登録がなされていることが明らかとなり、がぜん日本導入第1弾のクルマとして注目を集めるようになった1台だ。 

 

 このシール06、1.5Lの4気筒エンジンにモーターを組み合わせた前輪駆動のPHEV車。 

 

 エンジン自体は74kW(100ps)/126Nmと非力だが、これを下位グレードで120kW(163ps)/210Nm、上位グレードだと160kW(218ps)/260Nmというモーターがアシストして侮れない走りを見せる(※中国仕様)。燃料タンクが65Lと大きいこともあり、理論上の航続距離は2000kmを超えるからスゴイ。 

 

 しかしシール06最大の驚異は価格だろう。中国での価格はベースグレードで9万9800元(約210万5700円)、AD/ADAS系を備えた上位グレードでも、たったの12万9800元(約273万円)なのだ。参考までにトヨタプリウスのPHEVは、ベースグレードのGが390万円である。 

 

 もう1台、候補として捨てきれないのが、シーライオン6だ。現地では「宋PLUS DM-i」として販売されているSUVだが、第1号車は人気のSUVモデルだろうという見立てからこちらも可能性が捨てきれない。こちらは2024年3月に意匠登録が公開されている。 

 

 ボディサイズは全長4775mm、全幅1890mm、全高1670mmというからほぼハリアーと同じ。いっぽうホイールベースは2765mmでハリアーより75mm長い。精悍なフロントマスクや高い居住性を備えたパッケージングも悪くない。 

 

 PHEVシステムはシール06と若干異なり、ベースモデルは1.5L自然吸気+フロントモーターの組み合わせで160kW(218ps)を発揮する。いっぽう4WDモデルはエンジンがターボ化され、フロントとリア合わせた2基のモーターで238kW(324ps)を発揮する。 

 

 しいて難点を上げれば、シーライオン6は開発年次が旧い。デビューが2020年で、PHEVシステムもシール06より1世代古いものを使っているから、シール06ほどの燃費性能は期待できそうもない。 

 

 とはいえそれを逆手にとって圧倒的な低価格を実現してくれば、商機は十分にあるといえる。参考までに宋PLUS DM-iの現地価格は、ベースモデルが13万5800元(約285万円)だ。 

 

 実はBYDはこの他にも、高級ブランド「方程豹」の高級SUV「豹8」なども意匠登録を行っているのだが、2025年中と見られるPHEV第1号車の導入は上記2車種のどちらかということになりそうだ。どちらにしてもPHEVの価格破壊になることは確実な気配だけに、実車の登場を楽しみに待ちたい。 

 

 

 
 

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