( 257351 ) 2025/01/30 04:45:49 0 00 ベストカーWeb
ガソリン価格が高すぎる!!!資源エネルギー庁が1月29日14時に発表した1月27日調査の全国平均レギュラーガソリン価格は185.1円と前週から横ばいで3週間ぶりに値上がりが止まった。とはいえ、すでに都内の有人ガソリンスタンドではレギュラーガソリン価格が213円というところもある。ガソリン補助金はどうなった?暫定税率はいつ廃止されるのか?もうドライバーは怒り心頭、堪忍袋の緒が切れているゾ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock、写真AC(トビラ写真)/協力:gogo.gs
石油価格を抑えるために元売り会社に支給される「燃料油価格激変緩和補助金」。いわゆるガソリン補助金は、原油価格の高騰を受けて2022年1月から開始され、2023年10月以降はレギュラーガソリンの小売価格が1L当たり175円程度になるよう石油元売り各社に補助金を支給してきた。
補助金なしのガソリン価格が168〜185円の場合は、その差額分を60%補助、185円を超えた部分は100%補助する仕組みだ。政府は補助金の順次打ち切りを決定。2024年12月19日から60%補助→30%補助とし、リッターあたり約5円減り、1月16日からはその30%補助もなくなって0%となり、さらに約5円も減った。
1月16日を過ぎた現在、補助金はどうなっているのか?補助金は一切なくなったと思われているが実はそうではない。経済産業省資源エネルギー庁に聞いたが、1月16日以降は168円から17円を超える分、つまり185円を超えた分については支給されている。
例えば1月29日現在、次週2月3日の補助金を算出する場合、1月27日に調査した全国平均価格(1月29日発表)が185.1円だとする。前週の支給額+直近の原油価格の変動分から次週の2月3日の補助金なしの予測価格を205.5円と算出、205.5円-185.1円、その差20.4円を政府が補助する。
ちなみに1月16日以降では、1月20日のレギュラーガソリン価格は185.1円、予測価格は201.5円、その差16.4円。1月27日は同じく185.1円、予測価格は206.5円、その差21.4円、その差が補助金額ということだ。
資源エネルギー庁石油情報センターが公表した、1月27日調査、1月29日14時に公表された最新情報ではレギュラーガソリン価格は185.1円と前週から横ばいで3週間ぶりに値上がりが止まった。
一方、全国のドライバーやガソリンスタンドから寄せられた情報を掲載しているガソリン価格比較サイト「gogo.gs」では1月28日の全国のガソリン平均価格はレギュラーガソリンが181.5円、ハイオクが192.7円と、それぞれ先週より0.4円、0.5円のアップとなった。
1月16日東京地区平均レギュラー価格は前日から1.7円アップの176.8円。その後、価格が上昇し続け22日には180円を突破、その後は小幅な値動きとなり、1月28日は180.1円。
■レギュラーガソリン平均価格の安い都道府県ランキング 1位:和歌山県=173.1円(先週比+1.0円) 2位:北海道=174.4円(先週比-4.7円) 3位:愛知県=175.5円(先週比-0.3円) 4位:奈良県=176.3円(先週比+1.0円) 5位:岩手県=176.6円(先週比+0.8円) ※gogo.gs調べ
■レギュラーガソリン小売り価格の安いGSランキング(東京都)1月28日現在) 1位:国分寺西町SS/株式会社安喜=168円(現金価格) 1位:セルフ竹ノ塚/株式会社三京石油販売=168円(現金価格) 3位:梅島SS/東京日石株式会社/169円(現金価格) 4位:セルフ調布インターSS/関東礦油=170円(現金価格) 4位:西尾久SS/有限会社上中里石油=170円 ※gogo.gs調べ
最も価格が高い195.8円(先週比+0.8円)の高知県(続いて長野県の192.1円、山形県187.6円)と最も安い173.1円の和歌山県22.7円も差がある。なぜここまで価格差が広がったのか?
一般的にガソリンを作る製油所が沿岸部にあり、輸送に必要な燃料代や人件費などのコストが転嫁されるため内陸地域は価格が上がりやすいとされている。ここ最近では価格が乱高下しており、必ずしもそれに当てはまらなくなっている。
東京都のレギュラーガソリン価格が高いランキング(※gogo.gs調べ)を見ると、有人のGSでは190円以上となり、広尾のGSではなんと213円!目黒区、世田谷区、大田区などGS、セルフありなしによって174〜185円など価格は様々。筆者がよく給油しているセルフのGSでは176円だった。履歴とみると前回給油した1月15日には170円だったので6円も値上がりしている。2024年1月は155円だったので今の価格は怒りを通り越して呆れている。
2024年12月11日、自民党、公明党、国民民主党の幹事長合意によって期限に触れられてはいないものの、暫定税率の廃止方針が明記された。
その後、2024年12月27日に閣議決定された「令和7年税制改正大綱」には「いわゆるガソリンの暫定税率は廃止する。具体的な実施方法等については引き続き関係者間で誠実に協議を進める」という文言が盛り込まれたが、具体的な実施方法や時期については明記されていないため、暫定税率は2025年度以降も継続されるのではという懸念がある。
ガソリン税は、ガソリンに課される「揮発油税」と「地方揮発油税」の総称。現在、ガソリン1Lあたり53.8円の税金が課されており、このうち25.1円は「当分の間税率」(いわゆる暫定税率)として上乗せされている。本則税率は28.7円/L。
そもそもこの暫定税率というのは主に道路整備の財源に使用される目的で設定された。2010年4月に廃止されたにもかかわらず、同額分の特例税率が創設され、25.1円分の暫定税率分は現在も徴収され、使用目的も道路財源ではなく、一般財源に充てられている。
現時点では、暫定税率廃止の時期や方法などは決められていないが、いったい、いつガソリン暫定税率は廃止されるのか?
2024年12月27日にこの暫定税率廃止が盛り込まれた「税制改正の大綱」が閣議決定後法案化され、1月24日から150日間を見込む通常国会の審議成立をもって、各法案の施行日から新税制が適用される。今後の動向を注視していきたい。
50年以上も上乗せされている、暫定税率を早急に廃止してもらいたい!ドライバーの堪忍袋の緒はとうに切れている。
■ガソリン1Lにかかる税金 レギュラーガソリン1L180円の場合 ●本体価格=107.4円 ●ガソリン税(本則税率)=28.7円 ●暫定税率のガソリン税= 25.1円 ●石油税=2.8円 ●ガソリン税+石油税×消費税10%=16円
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