( 257376 )  2025/01/30 05:13:11  
00

「中居氏に誘われた」 週刊文春が「食事会」記事を訂正 2月以降もCM差し止め相次ぐ 

 

 中居正広氏と女性のトラブルを巡る記事について、「週刊文春」がトラブルとなった当日の会食にフジテレビの社員が女性を誘ったとする記事の内容を訂正しました。 

 

 28日夜、フジテレビの遠藤龍之介副会長が週刊文春が記事を訂正したことを受けて、取材に応じました。 

 

遠藤副会長 

「(Q.週刊文春が以前の報道について訂正を出したが?)そうでしたね」 

 

フジテレビ 港浩一前社長 

「当該社員と中居氏のヒアリングと(LINEなどの)履歴を精査した結果、関与していないと信じるに足ると思っています」 

 

 中居正広さんと、女性とのトラブルがあった食事会に「社員は関与していない」と断言したフジテレビ。去年12月25日に配信された「週刊文春電子版」の記事などは、女性はトラブル当日の会食について「フジテレビ社員A氏に誘われた」としていました。 

 

 週刊文春は、28日にこの電子版の記事に書き加える形で訂正文を掲載しました。「その後の取材により『女性は中居氏に誘われた』(女性は)『A氏がセッティングしている会の“延長”と認識していた』ということが分かりました。お詫びして訂正いたします」と、記事を修正しました。 

 

 フジテレビは週刊文春の記事が配信された2日後に、社員の関与を否定する声明を出していました。 

 

遠藤副会長 

「(Q.訂正したことに関しては?)ちょっと驚きましたね。私どもが(去年)12月27日に出したリリース自体が本当なのかとか、調べてないんじゃないかというふうに、きのう(月曜日)もそういうご意見ありましたけど。それがああいう形(記事の訂正)で、先様によって認められたというのは、やっぱりいいニュースだなと思います」 

 

立憲民主党 重徳和彦政調会長 

「港社長が人権への認識が不足していたとの発言がありましたが、説明が十分だったとは思いません」 

 

 28日の国会ではヤジも飛びました。 

 

 一夜明けた28日、フジテレビの社外取締役である文化放送・齋藤清人社長が“10時間以上に及ぶ会見”について語りました。 

 

齋藤社長 

「第三者委員会の調査を待ってという回答をせざるを得ないところに、まだまだ説明が足りてないという声があることも理解はできます」 

 

 第三者委員会の調査報告は3月末をめどとします。 

 

齋藤社長 

「やはり60日間なんの発言もないということについては、社外取締役としてはそれでは良しとしないと。嘉納会長・港社長の辞任ということは、ここで終わりではなくて。きのうの会見も、会見をしたから終わりではなくて、ここからが始まりだというふうに社外取締役の一人としては認識しております」 

 

 齋藤社長を含む社外取締役7人が意見書を提出。取締役会の下に、全社外取締役をメンバーとする「経営刷新小委員会」を新たに設置するよう求めました。 

 

 さらに「4月をめどにスタートする新たな経営陣の人選は極めて重要」だとして、候補者の面談など、スケジュールの明確化や会社側の適切な情報提供を求めました。 

 

 “フジテレビの会見の受け止め”と“第三者委員会の調査に協力するかどうか”について、中居氏の代理人弁護士は次のようにコメントしました。 

 

中居氏の代理人弁護士 

「お答えすることはございません」 

 

 

 10時間以上に及んだやり直し会見ですが、一連の事態を受け、フジテレビでの2月のCM放映を見合わせる企業がさらに増えています。 

 

 28日も「キリンホールディングス」「日本生命」に続いて、「サントリー」「キユーピー」も見合わせることを明らかにしました。 

 

 1度目の会見後、最も早い段階でCMの差し止めを判断した企業の一つ「日本生命」は次のようにコメントしています。 

 

日本生命 

「指摘されていたフジテレビのガバナンスに係る懸念や、人権の観点での懸念の払拭(ふっしょく)につながるような説明は十分にされなかった」 

 

 日本生命は状況が変わらなければ、3月もキャンセルする方針です。 

 

 経団連の十倉雅和会長は次のように述べました。 

 

十倉会長 

「可及的に企業風土の刷新と、それを担保するガバナンスの制度の改革、これをやると。人権問題に敏感、嗅覚を鋭く持とうということが要求されていると思います」 

 

 28日、日本テレビの番組に生出演したタレントのヒロミ氏。おととし5月に中居氏とトラブルがあった女性が同席したバーベキューに、自身も参加していたことを明かし、その会の様子を12分間にわたって説明しました。 

 

ヒロミ氏(28日 日本テレビの番組から) 

「その日はゴルフだったんです。ゴルフで、それが雨でやめましょうってなった。『バーベキューやりませんか』っていう話が中居からあって『バーベキューどこでやるんだよ?』ってなった時に『じゃあウチでどうですか』ってなったっていうことなんです。14時、15時からバーベキューやりますと。会のメンバーは中居が考えた」 

 

 ヒロミさんはゴルフをする予定でしたが雨で中止に。そして、中居さんのマンションに到着すると…。 

 

ヒロミ氏(28日 日本テレビの番組から) 

「フジテレビスタッフ、社員さん、他局のテレビ局のスタッフさんもいて、バーベキューの支度をしたりしていたので、僕は火起こしをしたりとかやっていました。あいさつも多分したと思います。しかし、本当に申し訳ない。誰々さんなんですねっていう記憶が本当になかったんです。昼間の本当にバーベキューで、ベランダでやったようなバーベキュー。ただもう僕は途中で帰った。その帰ったってことが、帰ったから関係ないんだって思われるのもあれなんですけど、実際にそうなので。それがすべてです。申し訳ない、本当に」 

 

 

 191の媒体、合わせて437人が参加し、各メディアの質問に最後まで答え続ける形になったフジテレビのやり直し会見。なぜ記者会見は10時間以上に及んだのでしょうか? 

 

司会 

「個人を特定するような質問になっておりますので」 

 

記者 

「質問できないじゃない、そんなの」 

 

司会 

「すみません、ご配慮…」 

 

記者 

「そんな、質問できないよ!」 

 

司会 

「すみません」 

 

記者 

「冗談じゃないよ」 

 

 女性のプライバシーを守るという観点で、たびたび司会者が記者からの質問を遮断しました。会見が行われてから5時間後には、怒号が飛び交う場面や、マイクを持たない記者が会場で大声を出し、紛糾する場面もありました。 

 

 10時間以上に及んだ会見に、街の人はこう話します。 

 

会見を見た50代 

「質問者の準備の度合いが、なんか同じことの繰り返しで」 

 

会見を見た20代 

「的を射ていない(質問)とか、長い人もいた。なんか5〜10分ぐらいしゃべってる記者も」 

 

 そんななか、会見で注目を浴びたのが…。 

 

司会 

「まだご質問されていない方を中心に…」 

「すみません、ちょっと順番にやりますので…」 

 

通販新聞記者 

「すみません。通販新聞の佐藤と申します。一応、手を挙げた人が質問をするというルールになっているので、そこは守ってください。静かにしてください。マジで」 

 

 国内唯一の通販市場の週刊専門紙「通販新聞」の佐藤真之記者が、ルールを守らない記者たちに、怒気を含んだ声で訴えました。 

 

 この発言に、ネットからは賞賛の声が上がりました。 

 

ネットの声 

「荒れた場を収めた素晴らしい発言」 

「無秩序な状況に一石を投じた」 

 

 会見から一夜明け、通販新聞社の公式サイトにアクセスが集中。サーバーがダウンする事態に。発言をした通販新聞の記者は次のように述べています。 

 

佐藤記者 

「マイク持っていない方も含めて、色々意見を言われていて。フジテレビの問題があったとしても、糾弾するというところに一直線になっちゃう部分というのが、節度を持ちながら質問して、問題の解明というものに向かっていくべきじゃないかっていうふうに思って。視聴者とか読者を代表して参加できている身でもあるので、色んな媒体や記者の方が、それぞれ読者の方とかに返す言葉を持って帰るには、やっぱりそこは守らないとという気持ち」 

 

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年1月29日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

IMAGE