( 257499 )  2025/01/30 14:29:15  
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埼玉県八潮市での事故では、28日に県道が陥没し、2トントラックが巨大な穴に転落した。

70代の男性運転手が車内に閉じ込められたまま救助活動が続いており、30日未明から中断していた活動が再開された。

道路の陥没が拡大し、現場は不安定な状況となっている。

30日昼ごろに、クレーンや重機を使って救助活動を再開する方針となっている。

同時に、緊急放流が行われ、河川に汚水が流された理由は下水処理場を通さない必要があったためで、約120万人に対して下水道の使用制限が求められている。

(要約)

( 257501 )  2025/01/30 14:29:15  
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県道が陥没し、二つの穴がつながって巨大な穴となった現場=2025年1月30日午前9時44分、埼玉県八潮市、朝日新聞社ヘリから、吉田耕一郎撮影 

 

 埼玉県八潮市二丁目で28日午前、県道が陥没して2トントラックが転落した事故で、車内に閉じ込められた70代の男性運転手の救助活動が続いている。さらに道路の陥没が拡大するなど現場は不安定な状況で、消防は30日未明から活動を中断していたが、同日昼ごろから再開した。 

 

 現場では、地元消防が東京消防庁などの応援も得ながら29日、穴の内部の排水作業などをした上で、同日夕に一時中断していた救助活動を再開して以降、ショベルカーで陥没のまわりの崩れやすい箇所を取り除くなどしていた。 

 

 だが30日午前2時半ごろ、最初の陥没と29日未明に起きた陥没でできた二つの穴の間の道路も崩落。つながって巨大な一つの穴になった。内部には下水道の破損箇所からとみられる流水で水がたまり、拡大が続いているという。消防は、現在の陥没の大きさは確認出来ていないとしている。 

 

 30日昼ごろに、消防は中断していた救助活動を再開した。消防によると、安全を確認しながら、クレーンなどを使って穴の中の土砂を集めて道路につながるスロープを作り、そこから重機を入れて土砂やがれきを取り除きたい考えだ。 

 

 同日昼時点で、トラックの運転席部分は土砂やがれきに埋まり、目視できない状態だという。 

 

 一方、埼玉県は29日午後11時過ぎ、下水処理場を通さずに最低限の処理後に汚水を河川に流す「緊急放流」を、同県春日部市のポンプ場で実施した。下水道管内の流量が増し、再びあふれるおそれがあることが理由。この河川の水は、水道用水には利用していない。県東部の12市町の約120万人に対しては引き続き、風呂や洗濯などでの下水道の使用制限を求めている。(恒川隼、宮島昌英) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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