( 258571 )  2025/02/01 15:28:54  
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秋篠宮さま 

 

【前後編の後編/前編からの続き】 

 

 秋篠宮さまが総裁職を務められる皇室ゆかりの研究機関で、耳を疑うような事態が生じている。旧皇族の末裔(まつえい)でもあるトップの理事長を研究所員が提訴し、なおかつ秋篠宮さまにも内容証明郵便が送付されていたというからただ事ではない。一体、何が起きているのか――。 

 

 *** 

 

 前編【「秋篠宮さまに内容証明が送られた」 前代未聞の「慰謝料訴訟」…皇室ゆかりの研究所で何が起きているのか】では、秋篠宮さまにまで内容証明が送られる事態になった顛末について報じた。 

 

 そもそも皇族、まして皇嗣を巻き込んだ慰謝料請求訴訟が起こされるなど前代未聞である。さる皇室ジャーナリストが言う。 

 

「皇族方の肩書の中には、『名誉総裁』といった、文字通りの名誉職的なものも見受けられます。ですが、この山階(やましな)鳥類研究所のお仕事に関しては“別格”といえます。秋篠宮さまは現在もなお、総裁職として月1回の定例会議に出席なさるなど、実質的かつ精力的に研究所の運営にコミットなさっているのです」 

 

 研究所の定款には「総裁」の章に、 

 

〈この法人に、象徴として、総裁を推戴することができる〉 

 

 とあるのだが、一方で「週刊長野」2013年4月20日号では、02年から8年間にわたって所長を務めた鳥類学者の山岸哲氏が、以下のように回想している。 

 

〈宮さまは、総裁というお立場に象徴としていらっしゃるような方ではなく、毎月の定例所員会議にも出席され、しかも「それでよろしゅうございましょう」などと形式でおっしゃることは一切ありません。はっきりと厳しいご意見を述べられるのが常でした〉 

 

 昨年末に開かれた法廷で原告側は、22年5月の理事長らとの面談の録音反訳文を証拠提出したが、そこにもかつて原告男性が秋篠宮さまに「昆虫標本の寄贈」に関してお伝えした際、「重要な案件を報告もしないで進めてはなりません」といった“ご指導”を受けたとのくだりが登場する。 

 

「かように心血を注がれている研究の場において、法廷を舞台にした内紛が繰り広げられているのですから、妹の黒田清子さんともども、さぞお心を痛められているだろうと拝察いたします」(前出のジャーナリスト) 

 

 上司と職場を訴えた当の男性に尋ねると、 

 

「研究所の内部のことを話すわけにはいきません。私の主張は、裁判の場で行っていきます」 

 

 と言うのみ。 

 

 

 他方、被告となった研究所はといえば、 

 

「係争中の事案であるため、詳細な回答は差し控えさせていただきます」(事務局長) 

 

 そう前置きしつつも、 

 

「自然誌研究室の室員の中には、室長となった後の(原告)研究員の言動により、精神的に追い詰められていると訴える者もいます」(同) 

 

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、 

 

「原告の男性は、秋篠宮さまに文書を送らざるを得ないほど深刻な状態だったのでしょうが、双方が納得いく形で一刻も早く解決をみてほしいというのが、秋篠宮さまの切なるお気持ちでしょう」 

 

 としながら、こう案じるのだ。 

 

「まもなく悠仁さまの成年式が執り行われますが、筑波大に合格なさるまでには、ご進学についてもっぱら批判的な声がご一家に寄せられていました。最近では小室佳代さんのエッセイ本が出版されるとのニュースもあり、気をもまれているのは想像に難くありません。そこへさらに訴訟ですから、お気持ちの休まることはおありにならないのではないでしょうか」 

 

 未曾有の裁判は、どのように展開していくのだろう――。 

 

前編【「秋篠宮さまに内容証明が送られた」 前代未聞の「慰謝料訴訟」…皇室ゆかりの研究所で何が起きているのか】では、秋篠宮さまにまで内容証明が送られる事態になった顛末について報じている。 

 

「週刊新潮」2025年1月30日号 掲載 

 

新潮社 

 

 

 
 

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