( 260611 )  2025/02/05 14:52:38  
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ガソリンの給油(イメージ画像) 

 

 長野県石油商業組合・長野県石油協同組合(長野市)に加盟する長野市内の複数系列のガソリンスタンド(GS)が店頭表示価格をそろえるため、値上げ幅や値下げ幅を事前調整している疑いがあることが4日、分かった。信濃毎日新聞はGS間の電話連絡の音声データを入手。1月17日の値上げと、2月3日の値下げを指示する内容だった。専門家によると、値崩れを防ごうと事業者同士や業界団体内で連絡を取り合い価格を決める「不当な取引制限(カルテル)」を禁じた独占禁止法に抵触する可能性がある。 

 

 経済産業省資源エネルギー庁によると、長野県内のレギュラーガソリン1㍑当たりの平均小売価格は、昨年8月13日以降22週連続で都道府県別の最高値だった。最新の1月27日時点は193円70銭。高知県(193円80銭)に次ぐ2番目で、高止まっている。 

 

 複数の関係者は業者間の連絡が長年続き、常態化していると証言。一方、各GSは会員向けの値引きなどを実施して顧客のつなぎ留めに苦心しており、自由に価格を掲げられない状況に違和感や憤りを口にしている。 

 

 

 
 

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