東京・世田谷区で、拡声器を使ってあおり運転や脅迫を行った男が逮捕された。

被害に遭った女性と車内には幼い子供が乗っていた。

男は主張をしても女性は驚き、110番通報し警察の到着を待った。

12分間にわたり車道で脅し続け、警察官にも暴言を吐いた。

被害女性は恐怖を感じ、男は罪を認めている。

（要約）

FNNプライムオンライン 

東京・世田谷区を通る道路・通称環八で、拡声器を使って「人のことあおり運転しておいて、ごめんなさいも何もなくこのやろう、てめぇ!逃げようとしてよ、スカしてんじゃねーこのやろう!」などと、がなり立てる男。 

罵声を向けられたのは撮影者の女性。 

車には、まだ幼い子供も乗っていました。 

脅迫の疑いで逮捕されたのは、自称・政治結社の会長 三浦一希容疑者（35）。 

一体何があったのか。 

ドライブレコーダーには、車道に降りて女性の車に近寄る三浦容疑者の脅し文句の一部始終が記録されていました。 

三浦容疑者: 

降りて車間距離を確認してみろってんだよ。 

被害に遭った女性: 

途中で急に入ったのはあなたの…。 

三浦容疑者: 

だから自分で降りて車間距離、今、確認してみろ! 

三浦容疑者は、車間距離が狭くあおられたと主張。 

これに対して被害に遭った女性は、「前の人が止まったので減速するのは当たり前。何で怒っているのだろうとびっくりした」と話します。 

自分の車に戻った三浦容疑者は、真っ黒い拡声器を取り出し「あおり運転の現行犯ですから端っこに車を止めてください」と叫びます。 

恐怖を覚えた女性は110番通報。 

車を端に寄せて警察の到着を待ちます。 

その間も「お前のことでどんだけ後ろ混んでんだよ、このやろー!」「人のことあおり運転しておいてすました顔してんじゃねーぞボケ!」「てめぇの家までつけ回してやろうか、このやろう!」などと、がなり立てる三浦容疑者は、車道の真ん中に立ち交通を妨害。 

拡声器で脅し続けること約12分間。 

ここでようやく警察官が到着しました。 

自分から状況を説明しているようですが、興奮が冷めず警察官たちになだめられる姿も。 

そしてこの後、警察官が隣にいるにもかかわらず、女性に捨てぜりふを吐いたのです。 

三浦容疑者: 

示談しないですからね。これだけ覚えておいてください。弁護士の選任通知・代理人通知、僕の方に届きますけど、あなたの住所・氏名、全部載っていますからね。 

被害に遭った女性: 

それは“脅し”ですか? 

三浦容疑者: 

“脅し”じゃないですよ。 

警察官: 

それ（示談）については、今後やりとりをしてもらって。 

三浦容疑者: 

後から“ごめんなさい”は、俺は聞かないからね。 

午後5時半ごろから始まったという三浦容疑者とのやり取り。 

終わったのは、5時間後の午後10時半だったといいます。 

被害に遭った女性は、「あれほど粘着して、家の住所を知りたいと言っていたので、家の外に、もしかしたら探し出して、朝夜関係なく大声で拡声器で叫んでくるのではという恐怖」と話します。 

警視庁の調べに対し、三浦容疑者は「あの件か、間違いありません」と容疑を認めているということです。 

フジテレビ,社会部