( 262436 ) 2025/02/09 03:35:24 0 00 8日朝 上空1500m付近の寒気
この冬一番強い寒波が最盛期を迎え、すでに大雪による車の立ち往生や一部道路が通行止めになるなど影響が発生している。8日(土)午後も山陰から東北を中心に大雪や猛ふぶきが続き、あす9日(日)朝にかけてさらに60~80センチの雪が降る見通しだ。大規模な車の立ち往生や、除雪作業中の事故などさらなる大雪災害に警戒を続ける必要がある。
8日11時までの最深積雪
きのう7日(金)夜からきょう8日(土)にかけて、今シーズン一番強い寒波のピークを迎えている。新潟県の東蒲原郡阿賀町津川(つがわ)では、午前4時には積雪が194センチを観測して統計史上1位の記録を更新。また、新潟では午前2時までの12時間に降った雪の量が50センチを観測して統計史上1位になるなど、日本海側では山沿いだけでなく平地でも記録的なドカ雪となっている。
8日9時半ごろの京都市内の様子(撮影:多胡安那)
また、京都でも平年より多い8センチの積雪を観測。太平洋側にも雪雲が流れ込み、普段は雪の少ない名古屋や長崎でも一時1センチの積雪を観測している。 大雪の影響で、山口県では車が立ち往生したというニュースが入り、全国的にも大雪による通行止めや飛行機が一部欠航するなど、すでに大きな影響が発生している。
8日午後の雪・雨・風の予想
きょう8日(土)午後は、九州や四国で降る雪は次第にやむ見込み。一方で、山陰から東北を中心に大雪や猛ふぶきが続き、市街地でもさらに積雪が増える見通しだ。東北や北陸では、最大瞬間風速30~35メートルと非常に強い風が吹き、猛ふぶきとなるおそれがある。また、近畿や東海、北日本では太平洋側にも引き続き雪雲が流れ込む可能性がある。
9日朝までの24時間予想降雪量
あす9日(日)の朝までに降る雪の量は、多い所で中国・東海は60センチ、東北・北陸・近畿で70センチ、関東甲信は群馬県北部の山沿いを中心に80センチのドカ雪が予想されている。 その後、9日(日)昼間は寒波のピークは越えるものの、近畿北部から東北にかけては10日(月)にかけても断続的に雪が降り、さらに積雪が増加する見通しだ。
大雪時の注意点
すでに大雪による交通影響が発生しているが、引き続き大規模な車の立ち往生や路面凍結などの交通障害に警戒が必要。不要不急の外出は控えた方がいいだろう。 やむを得ず車の運転をする場合、万が一車が立ち往生したときのことを考えて車内にはスコップ・毛布・非常食などを用意するといいだろう。また、除雪作業は必ず2人以上で行って事故防止に努め、山沿いではなだれにも気を付ける必要がある。 (気象予報士・鈴木悠)
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