( 263631 )  2025/02/11 14:36:18  
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日テレNEWS NNN 

 

2月10日は「左利きの日」。約10人に1人というデータもある左利きは身近なマイノリティーで、右利きの人では気づきにくいような不便が多くあります。グッズの販売や教育現場では変化も生まれていますが、自分とは違う人のことを想像してみませんか? 

 

そこで今回の 

 

、「左利きの不便さ知ってる?」をテーマに解説します。 

 

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山崎誠アナウンサー 

「2月10日は日本で『左利きの日』とされています。『2』(フ)の前に『0』(レ)を置くとレフ、『10』(ト)を続けるとレフト(左)となります。身近なマイノリティーである左利きについて考えていきたいと思います」 

 

「インテージの調査(2022年)によると、左利きは約10人に1人。鈴江さんが左利きですね。斎藤さん、野球選手やアスリートで左利きの方は…?」 

 

斎藤佑樹キャスター 

「野球選手だと右利きが圧倒的に多いです。ポジションが限られるからです。例えばサードやショートを守っていると、右利きだとスムーズにファーストに投げられます。左利きだと一回向きを変えて投げるので、遅くなります。打つ方は左も(多く)います」 

 

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山崎アナウンサー 

「ピッチャーも左投手は貴重と言われますが、それだけ少数ということです。世の中ほとんどの方が右利きだからこそ、なかなか気づかないのですが、右利きが使いやすいように作られているものがたくさんあります」 

 

「右利き用の急須を用意しました。右利きのSHELLYさん、左手で持ってみてください」 

 

SHELLYさん 

「変な感じになって、こぼしそうです。考えたことなかったです」 

 

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山崎アナウンサー 

「その他にも、(右側でタッチしたり切符を入れたりする)駅の自動改札機や(右側にコインを入れる)自動販売機があります」 

 

鈴江奈々アナウンサー 

「何事も(両手が)クロスしている感じです」 

 

山崎アナウンサー 

「机付きのイスもあります。右利きの人はひじを置けるようになっていますが、左利きの人はひじ置きがない状態です」 

 

SHELLYさん 

「学生時代に左利きの人たちがそれを言っていたのを覚えています。やりづらいですよね」 

 

森圭介アナウンサー 

「頻繁に使うと結構ストレスになりますね」 

 

山崎アナウンサー 

「スープなどを注ぐレードル、ハサミ、急須もほとんど右利き(用)です」 

 

鈴江アナウンサー 

「レードルはこぼれやすくなるので、諦めて(左右)反対側で使うことがあります」 

 

山崎アナウンサー 

「左利きの方が使いづらいという悩みに対応するために、左利きの方向けのグッズも販売されるようにはなってきています」 

 

 

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山崎アナウンサー 

「教育の現場でも変化がありました。2020年度から教科書に掲載されている、鉛筆の持ち方を学ぶページ。これまでは右手で持つ画像しかなく、左利きの子どもは反転させてイメージして自分の手で再現するひと手間をかけていましたが、左手の画像も登場しました」 

 

鈴江アナウンサー 

「(左利きとして)『こんな感じかな?』とやっていましたが、すごくわかりやすいです」 

 

山崎アナウンサー 

「さらに、書写のページにも変化がありました。今までは右側に書くスペース(マス目)がありましたが、左側にもできました。左手で書こうとするとお手本を隠してしまう、汚してしまうということがありました」 

 

SHELLYさん 

「右利きとして生きていると気づかないような、ちょっとした不便や不備はいっぱいあるんだなと改めて(思いました)」 

 

山崎アナウンサー 

「身近なところにいっぱいあるんですね」 

 

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山崎アナウンサー 

「利き手がどのように、いつ頃決まるのか。多くの脳を診断してきた、加藤プラチナクリニックの加藤俊徳医師に聞きました」 

 

「加藤医師によると、0~2歳で決まります。0~2歳は両方の手を使いますが、だんだん無意識に使いやすい方の手を使う割合が増えてくるそうです。個人差はありますが、平均的に2歳過ぎから見た目で違いが出てくるということです」 

 

「加藤医師は『左利きの良さはそのままに、誰もが生きやすい社会にするのが一番だ』と話していました」 

 

山崎アナウンサー 

「左利きの方の不便に気がつくことが第一歩になるんじゃないかと思っています」 

 

鈴江アナウンサー 

「右利き用は多いなとは思いますが、それに慣れているのでそこまで生きづらいなとは思いません。ただ左利き用に触れた瞬間、『あー、やりやすい』と気づきますね」 

 

森アナウンサー 

「印刷物などはコストがかかってしまうので、全部で左利き(用)と右利き(用)を併記するのは難しいかもしれませんが、デジタルのタブレットなどを使えば、ローコストでうまくどちらも使いやすい教材を作れるのかもしれませんよね」 

 

山崎アナウンサー 

「お互いの気持ちをわかるようになるというのが大事かもしれません」 

 

SHELLYさん 

「左利きという身近なものから、これは全部に通じているなと思いました。例えば目が見えない人の気持ちは見える人にはすぐわからない。何が具体的に使いづらいのか、やりづらいのか。耳の聞こえない人(のこと)もそうですし」 

 

「左利きは(全体の)1割ですが、LGBTQ+の人口もざっくり1割くらいと言われることが多いです」 

 

「そう思った時に、世の中に当たり前に左利きの人もいるし、障害のある人やLGBTの人もいろんな人がいるから、その人たちの『ちょっとこういうところが不便なんだな』ということを知るのは大事だなと思いました」 

 

山崎アナウンサー 

「自分とは違う誰かのことを少しでも想像してみたり、思いやったりすることが大きな一歩になってくるはずです」 

 

(2025年2月10日午後4時半ごろ放送 news every.「 

 

」より) 

 

【みんなのギモン】 

 

身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト) 

 

 

 
 

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