( 264156 ) 2025/02/12 14:52:35 0 00 日テレNEWS NNN
アメリカのトランプ大統領が、連邦政府機関で紙ストローを使うのをやめる大統領令を出しました。これを受けて日本のSNSでは反応が飛び交います。国内の飲料業界でも紙ストローを切り替える動きがあり、飲みやすさと環境配慮の両立が求められそうです。
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藤井貴彦キャスター 「『紙ストローを廃止してプラスチックに戻す』。トランプ大統領は10日、このような趣旨の大統領令に署名しました」
トランプ大統領 「(紙ストローは)使ったが、破れたり折れたり裂けたりした。熱いものを入れると長く持たず、数分、時には数秒しか持たないばかげた状態だ。海の食料を食いあさるサメに大きな影響をあたえるとは思えない」
藤井キャスター 「トランプ流の大統領令が世の中を騒がせているようにも見えます」
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小栗泉・日本テレビ解説委員長 「今回の大統領令は、連邦政府機関で紙ストローをやめてプラスチック製を復活させるというものです。トランプ氏は自身のSNSでも『バイデンが推進した役立たずの紙ストロー政策を終わらせる』と宣言していました」
「この大統領令を受けて、日本でもさまざまな反応があります」
「SNSでは『紙ストローもちろん嫌だけど、環境問題考えると仕方ない』『急いで飲まないとしなしなになる』『そこ(廃止)だけはトランプ氏に賛成』『正直、飲み物がおいしくない。プラスチック削減ならストローじゃないかも』といった声があります」
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小栗委員長 「紙ストローをやめようという動きは、国内の飲料業界にもあります」
「大手コーヒーチェーンのスターバックスコーヒージャパンは3月から、全国の店舗で順次、紙製ストローを切り替えます。ただしトランプ氏と違いプラスチックに戻るのではなく、植物由来の原料を使ったバイオマスストローに替えていくということです」
「スターバックスでは環境への配慮から2020年に紙製に切り替えましたが、お客さんから『飲んでいるうちにふやけてしまう』などの声があり、バイオマスに切り替えることにしたそうです」
「スターバックスのものは二酸化炭素の排出を減らし、店から出るゴミとなったストローの重さを半分近く減らすことができ、海水や土の微生物で分解されるということで、飲み心地の良さと環境負荷の低減の両立を目指すとしています」
藤井キャスター 「プラスチックに戻るわけではなく“第三の道”を進んでいるように見えますが、そういう時にはだいたい、コストが壁になります」
小栗委員長 「バイオマス製品に詳しい三重大学の野中寛教授によると、海でも分解されるバイオマスストローは非常に貴重なもので、今はコストも高くつきます。ただ、プラスチックや紙製と比べると環境への負荷を軽くする効果は大きいといいます」
「セブンイレブンジャパンもバイオマスのストローを採用していて、これから採用する企業は間違いなく増え、増えればコストも減ってくると野中教授はみています」
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小栗委員長 「バイオマス原料を使ったストローを用意しました」
葵わかなさん(俳優・『news zero』火曜パートナー) 「丈夫な感じがします」
藤井キャスター 「プラスチックのストローとそれほど変わりないですよね。飲み心地はどうですか?」
小栗委員長 「非常に滑らかな飲み心地で、時間がたっても紙のようにふやけることなどはありません」
藤井キャスター 「紙ストローはどう思っていましたか?」
葵さん 「あまり気になっていなかったのですが、確かにふやけてしまって嫌だというのもわかりますね。3年ほどSDGsを考える番組に携わっていますが、そこで紙とプラスチックを合わせた新素材など、毎回自分の知らない新しい発見があります」
「環境にも良くて自分たちも使いやすいものが、どんどんアップデートされていくといいなと思います」
(2月11日『news zero』より)
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