( 264551 )  2025/02/13 05:26:15  
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 統合協議の末、再び独自の道を歩みそうな日産自動車。日本でもラインナップの充実が急務だが、クーペSUVも「出してほしいモデル」の一つ。ならばいいクルマがある。北米のムラーノを日本に入れてよ! 

 

 文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車 

 

 日産には、日本で売ってない魅力的なクルマがたくさんある。北米で売りだした新型キックスがそうだし、米国や中国で売っているパスファインダーもかっこいい。欧州向けのキャシュカイやジュークも魅力的だ。 

 

 しかし営業面を考えると、せっかく導入しても売れゆきが伸びないモデルは避けたい。そこで現状のラインナップからどんなクルマがいいかを考えると、クーペっぽいSUVなんてどうだろう。今非常に旬なカテゴリーであり、クラウンスポーツやらハリアー、フロンクスなど、クーペ風SUVには大ヒット作が多いのだ。 

 

 それならば日産にはいいクルマもある。北米で2024年10月にデビューした4代目ムラーノがそれだ。外観を見てもらえば分かるが、アリアに近いラウンドしたルーフを持ち、新しいVモーショングリルや一文字のテールランプも含めて、たたずまいが実にエレガントなのだ。 

 

 改めて新型ムラーノの概要だが、全長4900mm、全幅1980mm、全高1725mmという堂々たる体躯を持つ。ホイールベースも2824mmと長めだ。ホイールは標準で20インチ、オプションで21インチという大径タイプで、タイヤサイズは255/55R20または255/50R21となる(北米仕様)。 

 

 パワーユニットだが、日産が鳴り物入りで投入した可変圧縮比エンジンKR20DDETを搭載。インフィニティQXと同じ2L直列4気筒ターボで、QXよりはおだやかな241ps/36kgmというパワー&トルクを発生する。 

 

 トランスミッションは最新の9速ATでパドルシフト付き。FFモデルのほかインテリジェント4WDも選べる。乗り心地とハンドリングを両立させるため、足回りには周波数感応式ダンパーが装備されている。 

 

 インテリアは近年の日産車に共通のクリーンかつモダンなたたずまい。インパネとセンターディスプレイが連続するデュアルディスプレイを採用しており、センターディスプレイのサイズは12.3インチだ。 

 

 

 空調類のスイッチはアリアとおなじ静電容量式タッチパネル、近ごろ必須のアンビエント照明は64色に可変できる。インフォテインメント系はAndroid Automotive OSを内蔵しているから、グーグルマップなどがスマホなしでも利用できる。プロパイロットはバージョン1.1が標準だ。 

 

 というわけで、日本でも人気となりそうな要素にあふれるムラーノなのだが、気になるのは価格だ。北米のムラーノはベースモデルが4万470ドルからと、現地の感覚では400万円台のイメージなのだが、日本円に直すと、現在の為替相場では600万円を突破してしまう。 

 

 これでは競争力にかけるので、なんとか500万円台、できればエンジンや装備を見直して、400万円台で日本仕様を投入することはできないだろうか。エクストレイルの北米版であるローグは現地価格が2万9230ドル(約438万円)〜なのに、日本ではエクストレイルを360万円から市販しているのだから不可能ではないだろう。 

 

 400万円台のモデルがあれば、ハリアーとも渡り合える魅力的なモデルとなることは確実。日本市場の活性化のためにも、ぜひとも検討してほしい! 

 

 

 
 

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