( 265071 )  2025/02/14 06:04:44  
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離れて暮らす兄から「50万円貸して欲しい」との連絡が…身内なら無条件で貸すべきでしょうか? 

 

家族間のお金の貸し借りは、しばしば複雑な問題を引き起こします。そのため、離れて暮らす兄弟姉妹を金銭的に支援することは、慎重に考慮する必要があるでしょう。 

 

今回は、兄から50万円の借金を求められた場合の対応についてまとめました。 

 

株式会社タンタカが2021年に行ったアンケートによると、お金を貸した経験がある500人の回答者のうち「親や兄弟などの家族に貸したことがある」と答えた人の割合は27.4%でした。 

 

また、いくら貸したか、という全体の問いに対しては「1万円~3万円未満」が18.4%で最も多く、その次に「5000円~1万円未満」「5000円未満」と比較的少額の回答が続きます。しかし、今回のケースのように「50万円~60万円未満」を貸したという回答も2.2%ありました。 

 

返済については、71.4%は全額返済されたと回答しましたが「一部だけ返済された」が11.8%、「全額返済されていない」が16.8%あり、全体の約3割が完済されていないことも分かりました。 

 

家族間でお金を貸し借りすることは難しくない、と考える人もいるかもしれません。しかし、実際には多くの問題を引き起こす可能性があります。 

 

感情がからむ家族間のお金の貸し借りは、他人とお金の貸し借りをするビジネス上の取引とは異なり、関係に歪みが生じる可能性があります。 

 

また、必ずしも返済が保証されるわけではありません。むしろ、家族であるからこそ、返済を催促しにくくなることもあるでしょう。 

 

身内だからといって、無条件でお金を貸すことは避けるべきでしょう。その理由は、無条件で貸すことで、借り手の金銭感覚が麻痺し、借金を何度も依頼される可能性があるためです。さらに、安易な貸し借りは、借り手の自立心を損なうおそれもあります。 

 

仮に返済が滞った場合、家族関係に亀裂が入ることが考えられ、貸した側の経済状況を圧迫する可能性もあるでしょう。 

 

 

兄弟姉妹から借金の依頼があった場合、まずは相手の経済状況や借金の理由について詳しく聞き取りを行い、緊急性や必要性を判断するために具体的な情報を得て、状況を整理しましょう。 

 

なぜお金が必要なのかについて、緊急性の高い理由からなのか、それとも単なる浪費からなのかを見極める必要があります。 

 

可能であれば、必要に応じて専門家に相談することもひとつの手です。第三者の客観的な助言を得ることで、より適切な判断ができるかもしれません。 

 

貸し付けることになった場合は、借金の目的を明らかにし、返済期限や返済方法、利息の有無などを具体的に決めて、明確な返済計画を立てておきましょう。 

 

兄の現在の経済状況や収入を考慮して、返済能力を冷静に判断し、返済計画が具体的で実現可能なものかどうか、貸す側自身の生活や将来の計画に支障が出ないかを確認することも大切です。 

 

また、家族間であっても後々のトラブルを防ぐために、金銭の貸し借りには借用書を作成することをおすすめします。 

 

借用書には借入金額や借入日、互いの名前、返済期限、利息の有無などを明記することが大切です。特に、返済期限が入っていないと借金ではなく贈与であるとみなされる可能性があり、金額によっては贈与税の課税対象となるため、注意しましょう。 

 

家族からの借金依頼に対しては、無条件で応じるのではなく、慎重に判断することが大切です。金銭の貸し借りは、単なる経済的な問題ではなく、家族関係にも大きな影響を与える可能性があります。お互いの立場を尊重しながら、最善の解決策を考える必要があるでしょう。 

 

家族間の金銭問題は非常にデリケートな問題です。第三者の意見などを取り入れることも、賢明な選択肢のひとつかもしれません。 

 

出典 

株式会社タンタカ TanTaka Money 誰かにお金を貸した経験がある方500人に調査【28.6%が全額返済してくれなかった】 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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