( 265131 ) 2025/02/14 14:29:50 0 00 倉庫内に積まれた備蓄米=2025年2月12日午前10時13分、埼玉県内、西岡臣撮影
高騰する米価を抑えるための備蓄米の放出について、江藤拓農林水産相は14日の閣議後記者会見で、放出量を21万トンにすると表明した。初回は15万トンとし、残りは流通の状況を見極めて追加する。3月初めに入札を始め、中旬に放出する。3月末ごろに小売店の店頭に並ぶ見通しだ。江藤氏は、「何としても、流通が滞る状況を改善したい」と話した。
2024年産の生産量は前年よりも18万トン多くなる見込みだ。一方で、農協など主要な集荷業者が昨年末までに確保できた量は、21万トン少ない。農水省は、この21万トンを流通の目詰まりを示す量として問題視しており、その分を穴埋めすることにした。
初回に放出する15万トンは、大手集荷業者が1カ月間に販売する量に相当する。21万トンで流通の目詰まりを解消できなければ、放出量をさらに拡大することを検討する。
備蓄米の売り渡しは、年間の玄米仕入れ量が5千トン以上の大手集荷業者に対して行う。農水省は事業者を入札で選び、原則1年以内に同じ事業者から同量を買い戻す。過度に米価が下落することを防ぐためだ。
朝日新聞社
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