( 265431 )  2025/02/15 04:02:16  
00

2年前の永明 

 

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地によりますと、ジャイアントパンダのオス・永明が1月25日に死にました。1992年に生まれた永明は32歳、人間でいうと90歳にもなっていました。 

 

永明は、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでこれまで16頭の子をもうけ、「パンダ界のレジェンド」「ビッグダディ」などとも呼ばれ、親しまれてきましたが、23年2月に中国・四川省にあるパンダ繁殖研究基地へ返還されていました。 

 

MBSニュース 

 

アドベンチャーワールドによりますと、永明は1994年に来園し、これまで3頭のメス「蓉浜(ようひん)」「梅梅(めいめい)」「良浜(らうひん)」をパートナーとして、「梅梅」「良浜」との間に16頭のパパとなっています。 

 

2014年に双子パンダの「桜浜」「桃浜」が生まれた際には、「現在の飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」となり、2020年11月にジャイアントパンダの赤ちゃん「楓浜(ふうひん)」が誕生した際にその記録が更新されたということです。 

 

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地はSNSで、「永明は生涯を通じて、並外れた国際的な物語を綴ってきた。2歳で海を渡り、パンダ保護の国際協力の新章を開いた」とその功績をたたえました。 

 

和歌山県にあるアドベンチャーワールドは、訃報をうけてコメントを発表しました。全文で紹介します。 

 

ジャイアントパンダの「永明(えいめい)」が、2025年1月、32年の生涯を終え安らかな眠りにつきました。 

 

永明は1992年9月14日、中国・北京動物園で生まれ、1994年9月6日に日中共同繁殖研究のため、アドベンチャーワールドに来園しました。来園後、永明は「梅梅(めいめい)との間に6頭、そして「良浜(らうひん)」との間に10頭、計16頭の父親となりました。 

 

2023年2月、永明は娘の「桜浜」「桃浜」と共に中国・成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へと旅立ち、その後も専門スタッフのもとで手厚いケアを受けながら穏やかな日々を過ごしていました。 

 

しかし、2025年1月より倦怠感や食欲不振が見られ、獣医師飼育チームの懸命な治療が続けられましたが、最終的には多臓器不全により永明は静かに旅立ちました。 

 

長年にわたり、永明の健康を支え続けてくださった成都ジャイアントパンダ繁育研究基地のスタッフの皆様、関係者の皆様、そして永明を愛してくださったファンの皆様に、心より感謝申し上げます。 

 

永明の生涯は、ジャイアントパンダの保護と繁殖に多大な貢献を果たし、日中友好の架け橋としても重要な役割を担いました。その功績は永遠に私たちの心に刻まれ、未来へと受け継がれていきます。 

 

永明の優雅な姿と温かい眼差しを、私たちは決して忘れません。どうか安らかにお眠りください。 

 

永明、長い間本当にありがとう。 

 

 

 
 

IMAGE