( 265536 ) 2025/02/15 05:55:38 0 00 2025年2月13日、日産自動車は会見を開き、ホンダとの経営統合検討と交渉を終了すると発表した。合わせて経営再建計画「ターンアラウンド計画」の進捗状況の説明があり、その中で今後投入される新型車発表計画の一部も説明された。そのなかで大型ミニバンとともに「コンパクトEV」と書かれたシルエットがあった。これはまさしくマーチEV!さて、どんなクルマになるのか、紹介していこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車、ルノー、トビラ写真(ベストカーが製作した予想CGイラスト)
2023年2月13日、日産本社でホンダとの経営統合解約とともに「ターンアラウンド計画」の進捗状況も発表されたが、「商品ラインアップの強化、お客さまの多様なニーズに応えるモデルを市場投入」というスライドのなかに、エルグランドと思われる「大型ミニバン」のシルエットとともに映し出されていたのが、「コンパクトEV」。
こ、これはまさかの、新型マーチBEV(欧州名マイクラ)だ。2022年8月末にK13型4代目マーチの生産終了から3年あまりが過ぎ、次期マーチはどうなっているんだと思っていた方はさぞや驚いたことだろう。
実はこのマーチらしきクルマは、今回初めて登場しわけではない。2024年3月に日産が発表した経営計画「The Arc」のなかに、今後登場する大量のクルマのなかに、生産終了となったマーチによく似たコンパクトカーの姿があった。
ティザー動画に登場した新型マイクラのヘッドライトは、円形ヘッドライトの内部には、3つのLEDが仕込まれている様子がわかる。今回のスライドにあったシルエットも円形ヘッドライトでほぼ変わらないスタイルだ。
2024年2月、ルノーがジュネーブショーにて新型ルノー5 E-Tech electric(ルノーサンクEテックエレクトリック)を発表し、このシルエットが絵空事ではないということがわかった。
この新型ルノー5はルノー、日産、三菱アライアンスが開発したBEVプラットフォーム、AmpRスモール(CMF-BEV)を使った初めてのコンパクトBEV。2024年5月末から欧州で受注が開始され、2024年秋からデリバリーが始まっている。
ボディサイズは全長3920×全幅1770×全高1500mm、ホイールベースは2540mmと、全長3950×全幅1695×全高1495mm、ホイールベース2550mmの現行ヤリスに比べ、全幅が75mm大きいものの、全長と全高、ホイールベースはほぼ同じサイズだ。
新型ルノー5に搭載されるBEVのパワートレーンは、3種類用意され、70kW仕様が94ps/215Nm、90kW仕様が118ps/225Nm、110kW仕様が148ps/245Nm。一充電あたりの航続距離(WLTP)は300km(アーバンレンジ40kWh)〜400kW(コンフォートレンジ52kW)。
一方、マーチBEVに搭載されるパワートレーンは明らかになっていないが、おそらく30kWh前後のバッテリーを搭載し、一充電あたりの航続距離はサクラよりも100kmほど長い300km以上に開発していると思われる。
価格は280万〜350万円。デビュー時期はスライドに書いてあったとおり、2025年度(2025年4〜2026年3月)と当初予想よりも1年早かった。新型マーチはBEVのみで、ハイブリッドがないことは残念だが、スライドにある新型リーフ、新型軽自動車、エルグランドe-POWERとともに日産復活の起爆剤となってくれることに期待したい!
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