( 266571 ) 2025/02/17 14:42:57 0 00 公選法違反が疑われる鈴木馨祐法相(本人のXより)
東京・霞が関の法務省。1月下旬、顔に不安の色を浮かべた職員たちが囁き合う。何があったのか。
「鈴木馨祐法相から職員に菓子折りが配られたのです。政治家が金品を贈ることに法律的な問題があるのは、職員ならば誰でも知っていることなんですが……」(法務省職員)
麻生派所属の鈴木法相は、昨年の総選挙後に発足した第2次石破内閣で初入閣を果たした。
「前法相の牧原秀樹氏が落選したことでお鉢が回ってきた。岸田文雄前総理が、石破総理に『(石破総理と距離がある)麻生派にも配慮した方がいい』と助言したことで抜擢されたとみられます」(永田町関係者)
そんな鈴木法相が配ったのが「シウマイ弁当」で有名な崎陽軒の月餅(餡などが入った中国の焼き菓子)3個入りセット。包装紙は、赤れんがの外観で知られる法務省庁舎のイラストが印刷された特注品である。
政治とカネの問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が指摘する。
「公職にある人物などが、選挙区内の人に寄付をすることは、公職選挙法の規定で禁じられている。寄付はお金だけでなく、飲食物も含まれる。菓子の配布が事実ならば、法務行政を預かる法相として不適格です」
先の総選挙で、鈴木法相は小選挙区(横浜市港北区)で敗れ、比例代表で復活当選した。比例の選挙区は千葉、神奈川などを含む南関東ブロック。800人以上が勤務する省内にこれら地域の職員がいれば、法律の規定に抵触する可能性がある。ある職員は「私は南関東ブロック内の地域から通っているのでアウトではないか」と話す。
鈴木法相は取材に〈(菓子は)職員全体に向け、慰労・激励の趣旨で差し入れ〉したと説明。違法な寄付にあたる可能性について見解は示さなかったが、法律について答えられないようでは法務大臣失格では?
「週刊現代」2025年2月22・3月1日合併号より
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