( 266581 )  2025/02/17 14:53:53  
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名古屋市営バスで、運転手の労働時間を守るために、バスの遅れを別の日に付け替えるなどの改ざんが複数行われていたことがJNNの取材で分かりました。 

 

JNNが関係者から入手した、名古屋市営バスのルートや所要時間などが記録された行政文書。去年10月、渋滞で31分の遅れが出たと書かれていますが、同じ文書を公開請求すると、二重線で消されています。さらに別の日には、6.3キロの道のりを「6分」で走ったと記載されていますが、公開請求した文書では「19分」となっています。 

 

名古屋市交通局 村上貴信 課長補佐 

「(Q.実際は起きていない渋滞を起きたことにして公文書に記載している?)はい。公文書偽造にあたるかどうかについて、どういった経緯でこういうことになったのかは、調査させていただいて、しかるべき対応をさせていただく」 

 

交通局は取材に対し、営業所の担当者が意図的に虚偽の記載をしていたことを認めました。すでに修正を行い、公文書偽造にあたる可能性もあるとして現在調査を行っているということです。 

 

名古屋市交通局 村上貴信 課長補佐 

「こういった処理をした助役に聞き取りを行いまして、『9時間のインターバルが取れないので自分の判断でやってしまった』と」 

 

国は去年4月から、バス運転手の働き方改革として、翌日の出勤まで9時間の休息を取ることを義務付けましたが、バスの故障などで残業が発生し、十分な休息が取れなくなった際、その日の残業を「なかったこと」にして別の日に「遅れ」などとして記載していたということです。 

 

名古屋市営バスの運転手 

「『法律を守りなさい』と会社(交通局)から言われているが、実際、中の人間は改善基準告示違反を公然とやる。いまの市バスの運行は分かりやすく言うと、乗務員の犠牲の上に成り立っている」 

 

市は、調査中を理由に現在まで事案を公表しておらず、他にも同様の不正がないか調べるとともに、速やかに労働基準監督署に報告するとしています。 

 

TBSテレビ 

 

 

 
 

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