( 267171 )  2025/02/18 16:01:40  
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兵庫県議会が開会。議会に臨む斎藤元彦兵庫県知事ら=18日午前 

 

兵庫県議会2月定例会が18日、開会した。3月26日までの会期中、各会派による代表質問や、来年度当初予算案の審議などが予定されている。3月には、斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題を調べる調査特別委員会(百条委員会)の報告書が提出される予定で、斎藤氏にとって県政混乱の収束に向け正念場となりそうだ。 

 

開会日の18日、斎藤氏肝煎りの若者支援事業に総額143億円を投じる当初予算案などが上程された。 

 

開会に先立ち、昨年11月の知事選直後に交流サイト(SNS)上での誹謗(ひぼう)中傷を理由に県議を辞職し、今年1月に亡くなった竹内英明氏を追悼し、黙禱(もくとう)をささげた。 

 

2月議会では各会派の代表質問や一般質問のほか、予算案の審議を行う特別委員会が開かれる。若者支援事業の県立大授業料無償化は、斎藤氏の1期目で県議会最大会派の自民党などの反発を招いた政策で、議会側の理解が得られるかが焦点となる。 

 

百条委の調査報告書は会期中の3月上旬にも提出される見通し。斎藤氏による職員へのパワハラを認定するかどうかや、告発者を処分した県の対応が公益通報者保護法に違反するかについては、各会派で意見が割れている。 

 

また、疑惑告発文書問題に関連する元総務部長による告発者の私的情報漏洩(ろうえい)疑惑や、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が県保有情報をSNSに投稿した問題について、いずれも年度内に調査結果が出る予定。ただ、調査の透明性などを問題視する声もあり、改めて斎藤氏の説明責任が問われることになりそうだ。 

 

 

 
 

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