( 267221 )  2025/02/18 16:57:33  
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 スズキは2025年1月30日、新型「ジムニーノマド」を発表しました。 

 

2025年1月30日に発表されたスズキ新型「ジムニーノマド」 

 

 発売前から多くの関心を寄せられていたこともあり、予想を大幅に上回る約5万台の注文が殺到。発表からわずか5日後の2月3日に一時的に受注を停止する事態となりました。 

 

 新型ジムニーノマドは、スズキの本格的な四輪駆動車であるジムニーシリーズにおいて、初めて5ドアを採用したモデルです。「本格的な悪路走破性を持つ5ドア コンパクトクロカン4×4」をコンセプトに開発され、悪路走破性と日常での使い勝手を両立させています。  

 

 従来の3ドアモデルである「ジムニーシエラ」と同等の装備ですが、比較すると全長とホイールベースがそれぞれ340mm延長されています。これにより後席の居住性や乗降性が向上しました。 

 

 具体的には、後席のヒップポイントを50mm後方に移動し、膝周辺のスペースを拡大することで、後席乗員の快適性が高まっています。  

 

 また、ラゲッジスペースも拡大されており、4名乗車時の荷室床面長はジムニー シエラに比べて350mm延長。これにより、アウトドアや長距離ドライブなど、多様なシーンでの利便性が向上しています。  

 

 エクステリアデザインでは、ジムニーシリーズの象徴である5スロットグリルを採用しつつ、ガンメタリックの塗装とメッキの縁取りを施すことで、上質感を演出しました。 

 

 また、スクエアなボディ形状により、車両の姿勢や状況を把握しやすく、車両感覚が掴みやすいデザインとなっています。  

 

 インテリアでは、後席のシートに厚みを持たせ、ラゲッジには荷物の滑りにくいカーペットを採用するなど、乗員の快適性と実用性を重視した設計がされました。 

 

 さらに、リアウィンドウ周りにトリムを追加することで、後席乗員の快適性を高めています。  

 

 パワートレインには、ジムニーシエラと同様に、1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載。これにより、低回転からの力強いトルクと信頼性を追求しています。  

 

 走行性能は、ラダーフレーム構造やFRレイアウト、機械式副変速機付きパートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションなど、ジムニーシリーズの特長を継承。また、ホイールベースの延長により、高い直進安定性と操縦安定性を実現しています。 

 

 トランスミッションの違いにより、5MT車と4AT車 が設定されました。 

 

 安全装備としては、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備しているほか、アダプティブクルーズコントロール(ACC)を採用するなど、先進の予防安全技術が充実しています。 

 

 これらの装備により、新型ジムニーノマドは「サポカーS ワイド」や「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当します。  

 

 ボディカラーは、「シズリングレッドメタリック」、「シフォンアイボリーメタリック」、「セレスティアルブルーパールメタリック」、「ブルーイッシュブラックパール」、「ジャングルグリーン」、「アークティックホワイトパール」の全6色が用意されました。 

 

 

 そんな新型ジムニーノマドですが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。 

 

 関東圏のスズキ販売店担当者は次のように話します。 

 

2025年1月30日に発表されたスズキ新型「ジムニーノマド」 

 

「ジムニーシエラは特殊なラダーフレームを採用しているため生産台数に限りがあり、納車に1年以上要する状況でした。 

 

 そこでノマドが発表されたため、元々シエラを予約して納車待ちだったお客様から『このまま納車まで待つならノマドに変えたい』と多くの問い合わせが寄せられました。 

 

 そのため受注停止に至り、買えなかったお客様から『ノマドの受注はいつ再開するのか』と多くの問い合わせをいただいております。 

 

 色の人気はばらけていましたが、当店ではシフォンアイボリーメタリックが特に人気だった印象です」 

 

 関西圏のスズキ販売店担当者は次のように話します。 

 

「受注再開についての情報は販売店には入っておらず、『情報が入ってきたら案内してください』という問い合わせが多くあります。 

 

 『3ドアでなく5ドアならば後席にも扉があって便利で広く、足元にもゆとりがある』、『3ドアでは家族でアウトドア用の積載には不十分だった』と今までジムニーとは少し縁遠かったファミリー層がノマドの発売を機にジムニーに興味を持たれて参入した印象です。 

 

 基本的にファミリー層ではアウトドアの他にも、『妻が主に乗用するセカンドカーとしてちょうどいい』と購入された方が少なくありません。 

 

 当店ではブルーイッシュブラックパールが人気で、大半のお客様が4速AT車を購入されました」 

 

※ ※ ※ 

 

 発売から高い注目を集めていた新型ジムニーノマドは、多数の購入できなかったユーザーによる今後の受注再開への期待が高まっているようです。 

 

 価格は、5MT車が265万1000円、4AT車が275万円となっています(いずれも税込)。 

 

Peacock Blue K.K. 

 

 

 
 

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