( 267681 )  2025/02/19 17:53:55  
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二所ノ関親方 

 

 日本相撲協会の“理事長候補”として、角界の期待を背負う元横綱・稀勢の里こと二所ノ関親方(38)。愛弟子は昨年大関に昇進し、親方としてひと花咲かせたいところだろう。しかし、「週刊新潮」は二所ノ関部屋で未成年飲酒や“悪ノリ”が過ぎる力士同士の乱痴気騒ぎが行われていたとの情報をキャッチ。果たして彼に親方としての素質はあるのだろうか――。 

 

 *** 

 

 昨年9月の秋場所で、大関に昇進した二所ノ関部屋の大の里(24)。2月11日には、都内のホテルで昇進披露宴が開かれた。新たな“横綱候補”として、春場所の最注目力士であるに違いない。二所ノ関親方にしても、鼻高々だろう。 

 

 だが、そんな浮かれ気分も吹き飛ぶような動画が、角界関係者の間で話題になっているという。2022年の九州場所の際に撮影された、その内容を紹介しよう。登場する力士は当時、みな二所ノ関部屋の所属である。 

 

 室内で酒盛りをする10人ほどの力士たち。その視線の先で、なにやら雄叫びを上げているのは貴正道(22)だ。酔いが回っているのだろうか、何も服を着ていない。 

 

 そこへ、友風(30)と麒麟龍(23)が進み出て貴正道を囲む。友風の手には中身の入った酒瓶が握られている。 

 

 すると、床に腰をおろした貴正道が脚を広げ、お尻の穴をあらわに。その体勢をキープすべく、麒麟龍が脚を押さえる。と、友風は“セット!”と大声を張り上げて、貴正道の肛門に酒瓶を押し込んだ。数秒後、友風が瓶を引き抜くや、アルコールの効き目か、貴正道は“痛い!  痛い!”とのたうちまわる。それを見て、腹を抱えて笑い転げる力士たち。さらに友風は、そのまま酒瓶を貴正道にくわえさせ、酒を流し込む。立ち上がった貴正道は、満面の笑みを浮かべ、なぜか両手でグッドサイン――。 

 

 大相撲担当記者が言う。 

 

「貴正道は、大の里の付け人をしている三段目。十両の友風は昨年、元嘉風である中村親方の独立に伴い、中村部屋に移籍しています」 

 

 

 別の動画に移ろう。そこでは、部屋所属の床山(とこやま)が、貴正道に対して、友風と同様の仕打ちをする場面が収められている。まわりの力士が、瓶のふたは外すよう丁寧にアドバイス。泡立つ缶ビールを口にする床山は、このとき未成年で、貴正道よりも年少だ。周囲の力士は大爆笑こそすれ、とがめる様子は皆無である。 

 

 ほかにも、酔いつぶれて寝転ぶ力士の写真がある。傍らには“水たまり”ができているが、なんとこれは小便の跡だという。 

 

「週刊新潮」は昨年4月、大の里による未成年力士への飲酒強要を報じた。風呂場で酒を強引に飲ませ、酔いつぶれた未成年力士を見て、大の里は大笑いしていたというものだ。 

 

 先に詳述した乱痴気騒ぎも、同じ根を持つと見て間違いあるまい。どちらも、親方の監督不行き届きが要因と言うほかないのだ。 

 

 そこで、二所ノ関親方に、野放図な部屋のありようを問うべく架電した。 

 

――友風が貴正道の肛門に酒瓶を入れている動画があるが、把握しているか?  

 

「あっ……ちょっと分からないので、また話します」 

 

――把握していないのか?  

 

「あっ……ちょっと分からないので。すみません」 

 

 角界でパワハラやイジメ、未成年飲酒などが問題となって久しいが、いまだこのような不祥事が放置されているとすれば、親方、ひいては相撲協会の監督責任は問われてしかるべきだろう。2月20日発売の「週刊新潮」では、風紀が完全に崩壊した二所ノ関部屋の実態について、より詳しく報じている。 

 

 さらに、関連記事【「稽古は週に3日で、相撲部屋の体を成していない」「弟子の悪質アルハラも」 二所ノ関部屋で何が起きているのか】では、「週刊新潮」が昨年スクープした、弟子への悪質なアルハラなどの問題について報じている。 

 

「週刊新潮」2025年2月27日号 掲載 

 

新潮社 

 

 

 
 

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