( 267886 )  2025/02/20 14:41:13  
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TBS NEWS DIG Powered by JNN 

 

神奈川県大和市の保育園について、「逆さ吊りや足蹴にするなどの暴力や暴言を園長が園児に行っていた」との報告を受けながら、市が立ち入り調査を行わず、虐待に該当するかの判断すらしていなかったことがわかりました。 

 

園の関係者 

「足を引っ掛けて転ばせて、その子が泣いて立ち上がるとまた足引っ掛けて転ばせて。(逆さ吊りは)その子が泣いてても特にお構いもせず、長いときは何十秒かやってたりしました」 

 

こう話すのは、大和市にある0歳児から2歳児までが通う認可施設、スクルドエンジェル保育園大和代官園の関係者です。 

 

JNNが入手した去年11月、園が市に提出した内部資料。40代の当時の女性園長が複数の園児に対し、▼おもちゃを取り上げたうえ、足蹴にして突き飛ばす、▼「ぶっとばす」などの暴言を吐く、▼逆さ吊りにして床に置いたあと、その上に座り、スマートフォンを操作するなどの暴力や暴言を行ったとの証言が職員への調査で得られたとしています。 

 

これに対し、園長は「虐待や不適切保育にはあたらない」と主張したものの、直後に自主退職したということです。 

 

大和市はこうした報告を受けながら立ち入り調査を行わず、虐待に該当するかの判断すらしていませんでした。園も保護者への説明を行っていません。 

 

園児の保護者 

「(当時の)園長がやめたのも急にだったので、理由もなく、理由も聞かされずという感じだったので」 

 

取材に対し、市の担当者は「園長がすぐに辞め、再発防止策も示されたことなどから、虐待かどうかの判断もせず、事案を終結した」と答えました。 

 

専門家は…。 

 

保育園を考える親の会 顧問 普光院亜紀さん 

「このレベルになりますともう虐待ですので。監督責任を負っているわけですから、大和市は。もっと強く介入していただきたい」 

 

園側とフランチャイズ契約を結んでいる会社は、「あってはならない行為で、加盟園で不適切保育が起きたことは非常に遺憾です」などとコメントしています。 

 

TBSテレビ 

 

 

 
 

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