( 268181 )  2025/02/21 04:43:23  
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Bloomberg 

 

(ブルームバーグ): 20日の東京株式市場で回転ずしチェーン大手のくら寿司株に買い注文が殺到している。同社は昨年12月に示した株主優待の廃止方針を転換し、保有株数に応じて食事券を贈呈すると19日に発表した。 

 

株価は前日比500円高と制限値幅いっぱいのストップ高水準で買い気配となっている。昨年12月11日に株主優待の廃止方針を打ち出して以降、3割超下落し、17日にはほぼ4年半ぶりの安値を付けていた。ストップ高水準で取引が成立すれば、約2カ月ぶりの水準に戻すことになる。 

 

発表によると、新しい優待制度では保有株数に応じてくら寿司店舗での食事券を送る。1000株以上を保有する株主は2万円分を受け取れる。従来は割引券だったが、分かりやすさや利便性を考慮して食事券に切り替える。同社は発表資料で、多くの株主から優待再開への意見、要望があったとし、利益還元について協議して再導入を決めたと説明した。 

 

株主優待は特典を受け取る個人投資家から見た株式投資の魅力を高め、株価を下支えする効果が期待されている。一方で、直接恩恵を受けにくい外国人投資家からは不公平感を指摘する声もある。 

 

くら寿司のホームページによると、昨年10月末時点で個人投資家は同社株式の45%を保有していた。外国人投資家の保有比率は7.5%だった。 

 

(c)2025 Bloomberg L.P. 

 

Hideyuki Sano 

 

 

 
 

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