( 268706 )  2025/02/22 14:41:57  
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日本テレビ 

 

 政治ジャーナリスト田崎史郎氏は22日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜午前8時)に出演し、所得税が生じる「年収103万円の壁」の178万円への引き上げを自民党に強く求める国民民主党の対応について、「自民党は国民民主に対して、ウンザリしている」と厳しい見方を示した。 

 

 「年収の壁」引き上げをめぐる自民、公明、国民民主の3党協議では18日、給与収入が200万円相当以下の人には基礎控除を37万円を上乗せし、恒久的に160万円に引き上げ、給与収入が200万円相当~500万円以下の人には今年分と来年分に限り、基礎控除を10万円を上乗せするという2段階方式の「自民党案」が示されたが、年収制限などが設けられた内容に国民民主だけでなく公明も難色を示した。その上で21日の協議では、自民党の「2段階方式」ではなく、年収制限の上限を850万円まで引き上げ、「4段階方式」とする「公明党案」を元にした新たな与党案が国民民主に示された。あくまで178万円を目指す国民民主は持ち帰り、あらためて党内で協議するが、同意に至るかは不透明だ。 

 

 

 

 田崎氏は、一連の流れを受けて「公明党は昨日も国民民主の幹部に説明し、我々の誠意を感じてほしいと説得したが、今は誠意が通じるような社会ではなく、(永田町は)党利党略で動いている」と指摘。「恐らく国民は(新たに示された与党案に)同意しない可能性が高いとみています」と分析した。 

 

 少数与党に陥った自民党は昨年12月、年収の壁について「178万円を目指して引き上げる」などとした3党の幹事長間の合意を結んでいるが、この間、自民党の対応に国民民主が怒りをにじませるなど、両党の「溝」が指摘されてきた。 

 

 田崎氏は「去年の12月段階では(自民と国民民主は)積極的に話し合っていたが、話し合いを通じて国民民主党側が、自民党側から見ると、要求を次々つり上げてきたり、会議途中で席を立ったりしている。自民党は国民民主党に対して、もうウンザリしている」と、自民党目線での見方を披露。「今はあまり(両党は)話をしていない。自民党の幹事長も政調会長も、国民民主党側とは話をしていない」と指摘した。 

 

 

 
 

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