( 269456 )  2025/02/24 15:40:56  
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玉川徹氏(2019年7月撮影) 

 

 元テレビ朝日社員の玉川徹氏は24日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題で、日本維新の会所属の兵庫県議3人が昨年の知事選期間中、文書作成者の私的な情報の提供や漏えいしていたことを認めたことについて、厳しく批判した。 

 

 23日に神戸市内で会見した岸口実氏、増山誠氏、白井孝明氏の3県議は、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に情報を渡したことを認めて、謝罪。増山氏は離党届を提出したと明かしたが、党側は受理していない。県知事選での「判断材料」を県民に示す目的だったとし、情報は事実かどうか分からないままだったとする内容や立花氏の発信力を見越して渡したことなどを説明した。 

 

 増山氏は、立花氏から今夏の参院選への出馬打診を受けているとも述べた。 

 

 番組では、3県議の記者会見の様子を詳報。増山氏が立花氏に渡した音声データは、県知事選への影響を考慮して非公開の「秘密会」の形で行われた県議会調査特別委員会(百条委)での尋問の内容だが、増山氏は会見で、立花氏に情報提供した理由を問われ「当時、私には発信力がなく、マスコミに提供しても発表されない危惧があった」として、立花氏の発信力で「県民が知ることができるのではないかと考えた」などと釈明した。 

 

 提供された情報は、立花氏が知事選期間中にSNSや街頭演説を通じて拡散。選挙結果に影響を与えた可能性も指摘されている。玉川氏はVTRを見た後で「この情報をメディアに流しても、メディアは流さないだろうと思ったって…。当たり前じゃないですか」とばっさり。MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「(情報の)真偽を確かめないと流しません」と述べると、玉川氏は「逆に、真偽はどうだっていいけど、流そうと言うこということですよね」とあきれたように口にした。 

 

 

 

 「岸口議員も(文書について)『だれが作ったか、だれに渡されたか分からない』と。そういう文書の中身を見て、この内容が流れたらどうなるかを分かってるのに、さらに拡散するために立花さんに渡している」とした上で「知事選に影響を及ぼさないためにわざわざ秘密会にしているのに、それを自分で録音をして提出するということは、選挙に影響させるために流したととられてもおかしくない。そう考えるのが自然です」と、増山氏の行為についても疑問を呈した。 

 

 その上で「自分たちの利益は斎藤知事を当選させることと思うが、自分たちの利益のためなら、不確かな情報やプライバシーに関する情報であれ、選挙に影響しないために秘密にする情報であれ、わざわざあえて立花さんを使ってまで流布させた。そういうふうな議員が集まっている政党ですか、維新は。というふうに見られると思う」と、も指摘した。 

 

 維新の吉村洋文代表が20日の取材で、県議側の行為について「本人たちの思いがあるのは分かるが、ルール違反だ」と述べたことにも「思いは分かるとおっしゃっているが、思いは分かっちゃだめでしょ」と疑問を呈し「そもそも、やったこともどうかと思うが、不確かなものであれ、選挙に有利になるなら流すという思いはいいんですかと。ちょっと、おかしいと思いますよ」と首をひねった。 

 

 維新の岩谷良平幹事長は23日の会見で「県組織のガバナンス体制に問題があったかどうかも含めて調査を行い、再発防止に努めていく」とし、維新は今後、党紀委員会を開いて3人の処分を決める方針。 

 

 

 
 

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