( 269881 )  2025/02/25 16:22:47  
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飲食店を探す時に「Google」「食べログ」「ぐるなび」などを使うという声も多い一方で、Z世代は…。 

 

■「マップ機能」のオシャレ写真で店選び 

 

「インスタの写真の方がオシャレに見えるから」(10代女性) 

「みんなが♥(いいね!)押していると、行きたくなっちゃう」(10代女性) 

 

Z世代の「飲食店の選び方」についての調査では、 

▼Instagram⇒40% 

▼Googleマップ⇒24% 

▼食べログ⇒23% 

▼TikTok⇒6% 

▼その他⇒6% 

(16〜29歳/出典:株式会社Utakata) 

 

主流は「インスタグラム」のようで、どうやって探すのかというと… 

「渋谷だったら<渋谷 ランチ>とか、<カフェ かわいい>とか」(10代女性)と入力する【キーワード検索】 

 

さらに… 

「ここらへんで探したいなと思ったら、<このエリアを検索>押したら出てくる」(20代女性)という、インスタグラムの【マップ機能】 

検索画面の右上にある「地図マーク」を押すと、地図とともに「今いる周辺のお店情報」が写真付きで一気に出てきます。 

 

■「インスタと飲食は相性がいい」ナゼ? 

 

Z世代の“グルメサイト離れ”には、「情報にたどり着くまでの工程数が多い」ことがあるのではと話すのは、雑誌『月刊食堂』の通山茂之編集長。 

 

通山さん: 

「グルメサイトだと、場所がどこで、人数は、価格はどれぐらいでと。インスタグラムは勝手に流れてくるというか、情報が集まりやすい。簡単に知りたい情報にアクセスできる。その意味でもインスタグラムと飲食はすごく相性がいい」 

 

そして、インスタグラムは客が便利なだけでなく、店側にも「思わぬメリット」があるといいます。 

 

■「棚から動画」で売り上げ2倍に 

 

東京・錦糸町にある中華料理店『フーフー飯店』では、“ある事”をきっかけに若者客が急増したとのことで、店内をウォッチングしていると… 

 

THE TIME,マーケティング部 原千晶部員: 

「お客さんがスマートフォンを上の棚に置きましたね」 

 

 

テーブルの真上にある「網棚」に、スマートフォンを置く人があちらこちらに!何をしているのかというと… 

 

「動画を撮っていて。上から撮ると顔が見えない、でも楽しそうな雰囲気はわかる」(10代女性) 

 

なんと頭上の網棚にスマートフォンを置いて、真上から食事の様子を撮影。 

テーブルの料理全体と、食べている人の体や手などが多少映り込むアングルで、これがSNSで大流行しているのです。 

 

元々は「荷物置き」として設置された網棚。店側も、まさか動画撮影に使われるとは思いもしなかったといいます。 

 

『フーフー飯店』総料理長 西塚隼之介さん: 

「最初の頃は“何が起きてるんだ”みたいな。売り上げも2倍になって最大で4時間待ちとか平気で待たれる方もいたので。棚からぼた餅ならぬ“棚から動画”だねと(笑)」 

 

■赤裸々動画で「応援したい」客爆増 

 

東京・池尻大橋にあるビストロ『PLUCK AND PLANT』は、2022年にオープンするも赤字が続き閉店の危機に…。 

 

そこで、“ちょっと変わった”30秒ほどの動画をSNSに投稿。 

長髪にニット帽、パーカー姿の店長が、チラシを配ったり、ガランとした店内で料理を作る様子とともに、店の危機的状況を赤裸々に伝えたのです。 

 

投稿した動画: 

「赤字閉店。何をやっても客足は伸びず初月から100万円以上の赤字。4カ月連続で赤字が続いている。黒字化を目指すにはどうしたらいいのだろうか?」 

 

すると、この動画が38万回再生以上の大バズり! 

1000件以上届いたコメントには、<笑顔がない><店長の髪が長い><飲食店としてふさわしくない>など辛辣なものありましたが、真摯に受け止めた店長。 

 

<清潔感がない>との声を受け、長髪をバッサリ切りニット帽からキャップに。パリっとした黒のシャツにエプロンというスタイルに。 

 

<白皿がダサい><目玉焼きがファミレスみたい>との意見があったハンバーグは、シックな緑皿にし、目玉焼きをマッシュポテトにチェンジするなど、「改善していく過程」も投稿したのです。すると… 

 

『PLUCK AND PLANT』オーナー 宮嶋祐也さん: 

「かなり応援コメントが増えて、予約数が13倍になった」 

 

実際に、お客さんに聞いてみても… 

 

「美味しいお店は潰れて欲しくないので応援したい」 

 

「応援したい気持ちもあるし、どういう風に改善されたのか実際に行ってみたいなと、興味がわきやすい」 

 

Z世代が飲食店選びで使うSNSをきっかけに、新たな集客方法が生まれていました。 

 

(THE TIME,2025年2月20日放送より) 

 

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