( 269926 )  2025/02/25 17:19:35  
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マグロ遠洋漁業に若者殺到 「過酷なイメージ」古い? 20代で「年収1000万円も」 

 

 一昔前は過酷なイメージが強かったマグロなどの遠洋漁業ですが、今そうした漁船で働きたいという若者が増えているようです。 

 

 22日に東京・大田区で行われていたのは、漁業に興味がある人に向けた就職支援イベントです。中をのぞくと、意外にも若者や女性の姿が目立ちます。 

 

来場者(20代) 

「漠然としたイメージで、カッコいいなというのがある。海で仕事できるというのは開放感があって。厳しそうではあるけど、自由なイメージがあります」 

 

来場者(10代) 

「海が好きなのもあるんですけど、達成感がありそうで」 

 

 こちらの男性は、今は「配達員」の仕事をしているそうですが…。 

 

来場者(20代) 

「みなさん優しそうで、来て良かったなと思います。やりがいを求めるなら、漁師はいいのかもしれない」 

 

 なぜ、こんなにも漁業への注目度が高まっているのでしょうか? 

 

全国漁業就業者確保育成センター 

馬上敦子事務局長 

「SNSやYouTubeで、漁師さんも個々で発信しているし。若い人が知って、来てくれるようになった」 

 

 一般的に過酷なイメージもある漁船での作業。加藤弘樹さん(31)は、遠洋漁業の情報を発信している一人です。 

 

 今乗っているのは、去年6月に日本を出港して今年4月に日本に戻る予定のマグロ漁船。大海原での生活とは、一体どのようなものなのでしょうか? 

 

加藤さん 

「こちらが、船員の居住スペースの通路になっています」 

 

 乗船しているのは26人。ここが加藤さんの部屋です。 

 

加藤さん 

「上の段が僕の部屋で、1年目はベッドで寝ていて腰を痛めたりしたので、2年目からこんなマットレスですが、快適に寝られています」 

 

 布団クリーナーや除湿器などの最新家電も、自由に持ち込みが可能です。 

 

 こちらは洗濯コーナー。水は貴重なので、海水で洗っています。ちなみに、お風呂も海水です。 

 

 一方、トイレには真水を使う温水洗浄便座が付いていました。 

 

 漁師たちは漁場に着いたら、昼夜を問わず仕掛けが付いた縄を6〜7時間かけて海中に垂らすため、肉体的には過酷な面もあります。 

 

 ただ、マグロが掛かるのを待つ4時間ほどは自由時間。その間は…。 

 

加藤さん 

「何してたの?」 

 

同僚 

「YouTube見ていました」 

 

 最近はスターリンクなどの衛星通信を使うことで、遠洋に出ている間の船内でもWi-Fiを使ってネットを楽しむことができるのです。 

 

加藤さん 

「ここに魚がいっぱい入っているが、ここで寝転がるのは一番最高」 

 

 

 長期にわたって続く海の上での生活。その間の楽しみを聞きました。 

 

加藤さん 

「1〜2カ月(に1回)ぐらいで外地(外国)に入ったりするんですけど。その外地(外国)での買い物やそこの国の食べ物とか、そういうのを体験できるのは楽しみの1つになりますね」 

 

 もちろん、大金を稼げる可能性がある面も魅力だといいます。 

 

鬼束遼空さん(21) 

「早ければ、20代で(年収)1000万円の可能性もありますから」 

 

加藤さん 

「チャンスが大きいですね。これから乗ってくる若者たちに」 

 

 就職イベントの担当者も、こうした発信に期待しています。 

 

馬上事務局長 

「スマホの普及によって、若い人も情報を知れるようになった。いろんな職業が見直されてきているというのはあると思う」 

 

(「グッド!モーニング」2025年2月25日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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