( 270511 ) 2025/02/27 05:19:46 0 00 コメの価格高騰のなか…農水省で意見交換会 どんな本音が?
コメの価格高騰がおさまらないなか、農水省で意見交換会が開かれました。集まった卸売り業者からは価格に対する本音が聞こえてきました。
止まらないコメの高騰。飲食店は限界に近付いています。
さくら食堂 渡辺芳信店長 「非常に厳しくて、近々(メニューを)値上げしないといけない」
ランチタイムににぎわう東京・文京区の食堂です。定食のご飯を「大盛り無料」で提供しています。
30代 「大盛りは最近お金をとる店が多いなか、ここはとらないのでお得」 「ありがたい。『大盛り無料』という言葉が好き」
秋田県のブランド米「ひとめぼれ」を農家から直接仕入れています。ところが、去年に比べコメの価格が1.5倍に高騰。メニューの値上げを検討せざるを得ないほど追い込まれています。
渡辺店長 「とりあえず(価格が)落ち着いてほしい。もっといえば昔の値段に戻ってほしい」
コメの販売価格は全国のスーパーでも高騰が止まりません。今月16日までの一週間の平均は、5キロあたり3892円で、7週連続の値上がりです。
コメの価格は今後も値上がりが続くのでしょうか?来月半ばにも政府備蓄米の放出が見込まれているなか、26日の予算委員会ではコメ高騰の対策について質疑がありました。
立憲民主党 おおつき紅葉議員 「生産者も消費者も救うための策を出せるのは、今ここに並んでいるなかで総理しかいないじゃないですか」
石破茂総理大臣 「私も農水大臣を務めていたが、何でもかんでも総理が決めるわけではない。実際問題として(価格が)下がっていないということは、どこかで目詰まりが起こっているとしか考えられない。どこで目詰まりを起こしているか、今農水省においてきちんと調査をしている」
その農林水産省では26日、全国からコメの生産者や集荷団体、卸売業者などが集まり意見交換が行われました。
農林水産省 大臣官房 新事業・食品産業部長 小林大樹氏 「皆さまのそれぞれの立場から自由に意見交換をしてもらい、川下から川上まで関係者が情報を共有する場として活用してもらう」
今シーズンのコメの作付けや需給の見通しなどについて話し合います。
どんな意見が交わされたのでしょうか?
コメの主な流通ルートは生産者が収穫したコメをJAなどの集荷団体が買い取り、その後卸売業者、小売店を経て消費者に届きます。
集荷団体からコメを仕入れる卸売業者の担当者は…。
むらせ 米穀本部特販部 藤本佳担当部長 「きょう一番多かったのは、今コメの不足感というなかで『農家にいかに持続的にコメ作りをしてもらうか』そういう話があり、意見交換ができた。農家が持続可能な再生産価格について闊達(かったつ)な意見交換があった」
喫緊(きっきん)の価格高騰について、備蓄米の放出により、値下がりする見通しはあるのでしょうか?
藤本担当部長 「(備蓄米が)いくらで放出されるか決まっていないので言及はなかったが、秋口にコメの価格が農家から出離れした価格からだいぶ高騰しているので『それが適正ではない』という意見はたくさんあり、私も同意者の一人。令和7年度産、まずは生産者にしっかりとものを作ってもらう。量ができることに対して需要と供給のバランスをとって価格が落ち着いたところになれば、という意見があった」
ただ、コメの生産者からは人手不足の懸念も出ていて、作付けの面積を拡大できるかなど、課題も多いのが現状です。
テレビ朝日
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