( 271231 )  2025/03/02 03:34:04  
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日本維新の会の党大会であいさつする吉村洋文代表=東京都千代田区で2025年3月1日午後2時11分、幾島健太郎撮影 

 

 日本維新の会は1日、東京都内で党大会を開いた。衆院での少数与党の状況が高校授業料無償化などの実現につながったとして、今夏の参院選で「与党の過半数割れを実現する」とした新たな活動方針を決定した。 

 

 吉村洋文代表はあいさつで「教育無償化は(与党の自民、公明両党との)3党合意で一定の道筋はついた。これを着実に進めていく」と強調。「これから国政でやっていくべきことは社会保障改革だ。自民党政権の中で完全に岩盤になっているこの分野に切り込んでいく」と訴えた。 

 

 党大会後の記者会見では、所得税がかかり始める「年収103万円の壁」を巡り、自民、公明が国会に提出した課税水準を160万円に引き上げる税制改正関連法の修正案について「今よりは減税になる。減税が一歩でも二歩でも前に進めばいい」と評価した。賛否の判断は「週明けに党内で議論して決めていく」と語った。 

 

 活動方針は「与党過半数割れの状況を最大限にいかして公約を実現する」と明記。2025年度予算案を巡り、与党と合意している社会保険料の引き下げと教育無償化を断行するとした。夏の参院選については「与党の過半数割れを実現し、さらなる公約の達成を目標とする」と記した。【田中裕之】 

 

 

 
 

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