( 271836 )  2025/03/04 04:26:12  
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FNNプライムオンライン 

 

国民民主党の古川代表代行は、3日の衆院予算委員会で石破首相に対し、「年収103万円の壁」の見直しをめぐる自民公明両党と国民民主党の協議が合意に至らなかったことについて、「塩対応」であり指導力を発揮しなかったなどと批判した。石破首相は「人気を取ろうとやっているわけではない」と反論した上で、手取りを増やす方向性は全く変わっていないと強調した。 

 

質問に立った古川氏は「3党協議が合意に至らなかったのは本当に残念だ。協議の結果に期待をしていただいた国民の皆様方に本当に申し訳ない思いでいっぱいだし、私たちの力不足を本当に反省している」と述べ、協議結果に関する石破首相の見解を質した。 

 

石破首相は「国民民主党の皆様方の誠心誠意の努力に心から敬意を表したい」とした上で、「昨年12月の幹事長合意がなくなったわけではない。合意を踏まえ今後とも、御党と真摯に議論を続けて参りたい。手取りを増やすということについては意見は一致していると思っている」と述べた。 

 

古川氏は「どういう形で3党協議にリーダーシップを発揮したのか。総理は、現在3党において協議しているところという答弁ばかりで、はっきり言って極めて塩対応だった」と指摘し、「総理は一体この協議に対してどのような形で関与したのか」と質した。 

 

石破首相は「適宜適切に政調会長、幹事長から報告を受けている。そこにおいて総裁があまり一つ一つに指示をすることは今までもなかったし、我が党においての意思決定というのはそういうものだ。かえって議論の混乱を惹起するのはいいことではない」と説明した。 

 

古川氏は、小泉元首相や安倍元首相はリーダーシップを発揮して人気につながったと指摘し、「石破総理に期待をしていた多くの国の皆さんは今の答弁を聞いたら、がっかりすると思う。石破総理が多くの国民の人気が高かったのは自民党の古い体制、やり方を変えてもらいたいと思ったからではないか」と追及した。 

 

石破首相は「別に人気を取ろうと思ってやってるわけではない。いかにして制度が持続可能なものであるかどうか。いかにして手取りを増やしていくことができるかということについては、方向性は全く変わっておるものでない。政策判断の一つ一つに至るまで、指示を出すということは、私はそういうやり方はしてこなかったと申し上げている」と反論した。 

 

フジテレビ,政治部 

 

 

 
 

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