( 272244 )  2025/03/05 07:46:33  
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2024年に北海道旭川市で女子高校生が殺害された事件で、被告の1人である小西優花被告(20)が4回目の裁判で涙ながらに謝罪しました。

小西被告は被害者を助けようとしたと主張していますが、共犯の供述調書と食い違いがあります。

裁判では内田梨瑚被告との関係や状況が焦点となり、裁判員は量刑について判断します。

裁判の判決は3月7日に言い渡されます。

(要約)

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STVニュース北海道 

 

北海道旭川市で2024年4月、17歳の女子高校生が橋から落とされて殺害された事件で、殺人などの罪に問われている当時19歳の女の4回目の裁判が2025年3月4日に開かれ、女は「許されることではない、本当にすみませんでした」と涙ながらに語り、法廷で繰り返し謝罪しました。 

 

殺人などの罪に問われているのは、当時19歳だった小西優花被告(20)です。 

 

起訴状などによりますと、小西被告は2024年4月、殺人などの罪で起訴されている内田梨瑚被告(22)とともに、旭川市の神居古潭で、留萌市の女子高校生(当時17)を橋の欄干に座らせて川に転落させ、殺害した罪などに問われています。 

 

旭川地裁で4日開かれた4回目の裁判員裁判では、小西被告に対する弁護側の被告人質問が行われました。 

 

弁護人から事件当時の状況を聞かれた小西被告はー。 

 

(小西優花被告)「梨瑚さんが(被害者の)体を押しました」「(自分は)押していません。びっくりして、助けようとしました下のほうを見たら(橋からたれる)ロープに捕まっていて、(私は)欄干の隙間から手を伸ばした」 

 

小西被告は手を伸ばして女子高校生を助けようとしたと主張しました。 

 

しかし、内田被告の供述調書によると、内田被告は女子高校生を橋に残して現場を立ち去ったと主張。 

 

「キャーという女の子の声のあとドンという音を聞いた。自殺したと思った」と供述したとされていて、両者の証言は食い違っています。 

 

3日に出廷した内田梨瑚被告 

 

また、弁護人から内田被告との関係性について聞かれると「(内田被告は)やさしいときもあるが、圧をかけられることもあった。怒らせないように、顔色をうかがいながら合わせていた」と答えました。 

 

さらに小西被告は「梨瑚さんに、黙秘していれば大丈夫と言われていたが、本当のことを話したら何をされるかわからなかった。梨瑚さんの調書を読んだとき、うそばかりで、このままでは真実が闇に消えてしまうと思って、本当のことをしゃべりました。梨瑚さんにも本当のことを話してほしいです」 

 

「私は梨瑚さんに命令されてしたこともありますが、結果的に私が悪い」「本当に取り返しのつかないことをしてしまって、許されることではないと思っています」と語り、関係者席の方を振り返り頭を下げ「本当にすみませんでした」と泣き崩れながら何度も謝罪しました。 

 

初公判で小西被告は起訴内容を認めていますが、検察は「内田被告と同等の役割を主体的に果たした」と主張。 

 

一方、弁護側は「積極的ではなく、従属的な関与だった」と主張が対立しています。 

 

 

STVニュース北海道 

 

【転落の経緯】 

女子高校生が橋から転落した際の状況について、小西被告は4日の被告人質問で、「内田被告が体を押した。自分は手を伸ばして助けようとした」と証言しました。 

 

一方、内田被告の調書によると、内田被告は「現場を去った後、キャーという女の子の声を聞いた。自殺したと思った」と供述したとされています。 

 

【内田被告との関係】 

証言が食い違うなか、4日の被告人質問で小西被告は内田被告との関係について語りました。 

 

・“舎弟”と呼ばれていた 

・怒らせないように顔色をうかがい合わせていた 

・本当のことを話したら何をされるか分からなかった 

 

このような証言から争点の量刑について、裁判員はどのような判断を下すのか。 

 

小西被告の裁判は5日に結審し、3月7日に判決が言い渡されます。 

 

 

 
 

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