( 272301 )  2025/03/06 03:29:11  
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 斎藤元彦兵庫県知事 

 

 兵庫県の斎藤元彦知事の告発文書問題を審議した県議会の百条委員会が5日、文書に記されたパワハラなどの疑惑に関して「一定の事実が確認された」とする調査報告書を議会に提出し、了承された。 

 

 本会議では採決に先立って、百条委の奥谷謙一委員長の報告演説に続き、反対の立場をとった増山誠県議の「反対の立場からの討論演説」も行われた。増山氏は元百条委メンバーで、非公開で行われた昨年10月の百条委の音声データをNHK党の立花孝志氏に提供していたと明らかにし、百条委委員を辞任していた。 

 

 増山氏は演説で、百条委メンバーの労をねぎらい、自身が辞任したことを謝罪したうえで、昨年に県議会で「百条委員会の報告書が出る前に、不信任決議案が可決されました」と指摘。このため「私を含めた委員各位がどんなに公正中立に議論を行おうとする思いを持っていたとしても、この時点で百条委員会は、外形的中立性、客観性が損なわれており、議会自らが下した不信任決議を追認、正当化するための結論、すなわち不信任決議をしたことが正しかったという結論を導く組織になっているとの構造的問題から免れることはできません」と語った。 

 

 その時点では自身も百条委メンバーであったとして「委員会の中立性への疑義を、委員会の中で提案し、委員会の中止を含めた議論をすべきであったにも関わらず、それができなかったことを私自身大いに反省しております」と述べた。 

 

 そのうえで百条委の調査報告書の具体的内容について個別に反対意見を述べた。 

 

 ネットでの中継も行われ、増山氏の演説前後には、大きな拍手が起こっていたことも話題となっている。 

 

 

 
 

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