( 273566 )  2025/03/10 05:09:58  
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立憲民主党の小沢一郎氏(2024年10月撮影) 

 

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員は9日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、政府が、患者団体や与野党から批判が出ていた「高額療養費制度」の今年8月からの負担上限額引き上げを見送る方針を決めたことについて「選挙が近くなってきたからやめたふりをしているだけ」と指摘した。 

 

 この件をめぐっては石破首相は7日の参院予算委員会で、立憲民主党の杉尾秀哉議員に「あれだけ委員会で何度も聞かれて、かたくなに『制度を守るため(に引き上げる)』とおっしゃっていたが、ここに来て急に変わった。もう見直すしかない、今度の参院選は戦えないという声がわいてきたから、見直さざるを得なくなったのではないか」と問われ、「選挙目当てとか、そういうものではございません」と反論した。ただ、与党内からも参院選への影響を懸念する声が出ていたのは事実だ。 

 

 小沢氏は、石破首相が党内の不満を無視できなかったと指摘した内容のネットニュースを引用し「選挙が近くなってきたからやめたふりをしているだけ。選挙が終わればまたやる。彼らの頭はいつでも利権と選挙のことだけ。国民の二文字は無い」と厳しく指摘。「自民党政権を倒して『国民の生活が第一』の政治を。投票へ。」と、自身の信条でかつて党名にも掲げたことがある「国民の生活が第一」に触れながら、政府・自民党の対応を批判した。 

 

 政府はこれまで、8月の引き上げは実施するとした上で、来年8月以降については再検討し今秋までに方針を決めるとしていた。しかし、衆院で25年度予算案が通過し参院審議が始まった後になって、方針の見送りを決定。政府は今後、2025年度予算案を再修正する方針で、参院で再修正し可決した上で衆院に送り再度の議決を目指すが、混乱は避けられない。 

 

 

 
 

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